銀行のキャッシュカードやカードローン用のカードなど、複数カードを持つのは、かさばるし、こんがらがりそう・・・。
そんな方にはキャッシュカードとカードローン機能が一体になった横浜バンクカードをお薦めします。
今回は、キャッシング機能付き横浜バンクカードの利用条件をご紹介し、更に多機能なカードを利用する上での注意点もご紹介いたします。
1枚でキャッシングを含む多彩な機能!横浜バンクカードとは
銀行で提供する様々な機能はカードとATMの出現で店舗以外での利用が可能になりました。しかし機能が増えるたびに新しいカードが出現し、それらの機能を利用するには何枚もカードを持たなければなりません。
そこで、これ等のカードを集約して一枚にまとめようと銀行側も考えるようになりました。横浜バンクカードもそういった集約型の多機能カードの一つです。
当然ですがこの機能の中には通常カードローンといわれるキャッシング機能も含まれローンカード機能といっています。そこでこのローンカードについて調べてみましょう。
また横浜バンクカードは多機能なためもう一つ別のキャッシング機能も備えています。ここではこの機能についても触れておきます。
横浜バンクカードについての基礎知識
この横浜バンクカードはその名前が示す通り神奈川県に本店を構える横浜銀行の多機能カードです。この横浜バンクカードには現在次の機能が備わっています。
- キャッシュカード
- クレジットカード
- ローンカード
- デビットカード
キャッシュカードとデビットカードは一緒というのが普通ですが、他のクレジットカードとローンカードは別々に持っていると言う人が殆どだと思います。
つまりこれまではこれ等の機能を利用するには通常3枚のカードを持つというのが普通だったわけです。
ローンカードを使ってのキャッシング機能
ローンカードの機能としては他のカードローンとは少々違いがあります。それは借入れタイプとして次の2種類が用意されているという点です。
- 借入れ型
- たてかえ型
もう一つのたてかえ型は口座残高が不足していた場合に自動引落しなどの支払い時に自動的に融資されるものです。銀行らしい機能ですね。
また横浜銀行は先ほど言いましたように神奈川県を中心に東京など関東で支店網を構築しているため、他地域に行くと横浜銀行自体のATMが無いためコンビニATMなどと提携しています。
ですからいつもは支店網のある地域での利用で、たまに別地域に行くというような人でも安心してキャッシングを利用することができます。
もう一つのキャッシング機能とは
横浜バンクカードの機能を見ていただけるとわかりますが、クレジットカード機能があります。このカードの場合VISAカードかマスターカードのどちらかを選びます。
海外に行くような場合でもVISAカードやマスターカードであれば安心して利用することができます。
どちらを選んだとしてもクレジットカードの基本的な機能としてショッピング枠と審査にもよりますがキャッシング枠が提供されます。つまりローンカードとは別にもう一つのキャッシング機能を利用できるわけです。
利用できる金額もノーマルカードやゴールドカードなどのカードのグレードによって細かく決まっているので、詳細については横浜銀行のホームページで確認してください。
誰でも利用できるわけではない!キャッシングの利用条件
2種類もキャッシング機能が付けば、どんなことがあっても安心だと考えている人もいるかもしれませんが、そう安心してもらっては困ります。
通常のカードローンやクレジットカードに審査があるように、これ等のキャッシング機能を利用するにはやはり審査に通らなければなりません。
ローンカードの申込条件
ローンカード機能を利用するには、もちろん所定の審査を受けなければなりませんが、その前にローンカードには申込条件が設定されています。ですから審査の前にこの条件を満たしていないと申込みはできません。
現在キャッシュカード機能やクレジットカード機能を利用しているとしても申込条件を満たしていることにはなりません。
申込条件は次のようになっています。
- 横浜バンクカード本会員であること
- 年齢制限に掛っていないこと
- 安定収入があること
まず横浜バンクカードには本会員と家族会員がありますが、ローンカード機能の利用は本会員に限られます。ですからお父さんが本会員で自分はその家族会員になっているという場合には、申込みはできない訳です。
次に年齢制限ですが、これは満20歳以上満65歳以下となっており、未成年者と高齢者は利用できません。この規定のため例えば未成年者では、安定して収入を得ており次の収入の要件を満たしているとしても申込みはできません。
安定収入というのは月々一定上の収入があれば満たせますが、逆に言えば収入の無い学生や主婦はこの規定により除外されることになります。また安定していたとしても返済に行き詰るような金額では満たしていることにはなりません。
クレジットカードキャッシングは未成年者でも利用できる
クレジットカード機能にも審査はありますが、キャッシングの利用という点から見ると、家族カードでも利用できますし、学生や未成年者、主婦であっても5万円のキャッシング枠が貰えます。
もちろん収入が無かったり、少ないという人は返済のことを考えてあまり利用は推奨しませんし、そもそも審査によってはキャッシング枠は付けてもらえないこともあるので注意してください。
このクレジットカードのキャッシングというのは海外に行った場合には本領を発揮し、現金を手に入れるには大変便利で有利なものです。ただし金利等の問題で国内ではローンカード機能を利用したほうが有利な利用ができます。
したがってローンカードの補完的な意味でこのキャッシングは利用するようにしてください。
口座管理が重要になる!キャッシング利用時の注意
現在では銀行でのカードローンの申込みの前提として、その銀行の口座を持っていることという条件を付けているところは減少してきていますが、この横浜バンクカードの場合にはキャッシュカード+クレジットカードというのがベースにあるため口座は必須です。
このためローンカードのたてかえ型を利用している場合には、いつの間にか口座残高が少なくなってしまっている可能性があり要注意です。
また返済を自動引き落としで行っているから安心だという場合にも残高の管理を忘れないようにしなければなりません。
キャッシングはATMからだけ?いつの間にか借入れの可能性
カードによるキャッシングという金融商品はもとをただせば大手消費者金融が始めたもので、利用者が増加してきて銀行も参入したという経緯があります。
このためカードローンではATMを利用して借入れするものというのが一般的な認識です。しかし銀行の場合には口座自体を持っているものですから、融資は利用者が能動的に行う場合に加えて、ここでいうたてかえ型の需要も出てくることになります。
このため様々な自動引落しを同じ口座から行っている場合、残高が足りなくなってくると、引き落としのたびに融資を受けることになってしまう可能性もあるのです。
利用者のほうはATMでの借入れはしたつもりが無くても、実は大きな金額の借入れをしていたという事になりかねません。
したがって、自分の口座でどのような取引が行われているのかについては、月に一度は必ず確認するように習慣づけることが重要になります。
便利な機能ではあるのですが、あまりに立て替えが増えてしまうと利息分が大きくなって決して有利な利用方法とは言えませんから、十分注意してください。
ローン返済時も口座残高には気を配ろう
またローンカードの返済時も注意が必要です。返済はATMから随時行えますが、定期的には口座から自動的に引き落とされます。もし返済のための引き落としができなければ、たてかえは行われませんから、滞納という事になってしまいます。
滞納自体も大変印象の悪いもので、下手をするとブラックになりかねませんが、返済が遅延する場合、遅延損害金というものが別途発生することになります。
次に利息と遅延損害金の利率を比較してみます。
金種 | 適用金利(年利) |
---|---|
利息 | 8.5% 13.6% |
遅延損害金 | 18% |
利息の金利は利用限度額によって変わります。
つまり遅延損害金というのは利息よりも金利が高く大きな損失につながってしまいます。
したがって、自動引き落としだからと安心していないで、先ほども言ったように、自分の口座残高については十分把握しておくことが必要です。
横浜銀行は地方銀行!利用を考える時の留意事項
このように注意すべき点はありますが、多くの機能を1枚で提供している横浜バンクカードは大変便利なカードであるのは事実です。
そこで気の早い人は自分も横浜バンクカードを利用しようと考えるかもしれません。しかし、先ほども言いましたが全国で利用できるとはいえ横浜銀行は地方銀行で、他地域での使い勝手は良いとは言えません。
そこで思い出していただきたいのが、地域の金融機関です。どの地域に行っても地方銀行はある筈ですし、横浜バンクカードに並ぶような便利なカードが存在しているかもしれません。
全国で利用は可能だが支店は神奈川中心の関東地区
横浜銀行は日本最大の地方銀行で、神奈川県ではどこに行っても見つけることができますし、東京都についても多くの支店を展開しています。さらにその周辺の関東地区にも少ないですが支店はあります。
しかしやはり神奈川以外を考えた場合、あらかじめ調べていかなければ支店を見つけることは難しいでしょう。幾らインターネットから口座の開設やカードの申込みができるとは言っても、困った時に相談もできないでは銀行を使うメリットは下がります。
したがって、もし横浜バンクカードを利用したいと考えた場合には、まずは自分の近くに横浜銀行の支店があるのかどうかを良く調べたうえで、検討を進めなければなりません。
横浜銀行の支店が無い地域では地元金融機関に目を向けよう
もし支店が無い場合には、残念と落胆するのではなく、自分の周囲に目を向けてみましょう。横浜銀行ほど支店数が多くは無くても、各地域には利用できる地方銀行や、もう少し狭い範囲で営業活動している信用金庫などがいくつか存在しているはずです。
そういった金融機関にも横浜バンクカードのような多機能のカードを発行しているところはある筈です。
しかもそういった金融機関は地域の特性を生かして、地域密着のサービスを展開しているかもしれません。こういったカードを調べる場合次の点を確認しておきましょう。
- どのような機能を持っているのか
- カードローンとしてみた時の申込条件
- クレジットカードの種類と機能
- 地元企業との提携があるか
初めの3点はここで説明したことから重要性が分かると思いますが、最後の地元企業との提携というのは、例えば地元スーパーと提携した優遇措置があれば、有利な利用ができるかもしれません。
また横浜バンクカードにも住宅ローンの契約者には金利優遇の別カードがあるように、自分が今抱えている住宅ローンが有利に利用できる可能性があるため、そういった所にも目を向けて、見落としの無いようにしてください。
また自分は全国を飛び回っているというような人は、もはや地方銀行のサービスを期待するよりも、横並び感はありますが都市銀行に目を向けて自分にとって最も利用しやすいものを選んだほう良いでしょう。
ここで横浜バンクカードのキャッシングの利用を考える場合の注意をまとめておきます。
- 横浜バンクカードは多機能でキャッシングも2種類用意されている
- ローンカードのキャッシングには年齢制限など申込条件がある
- ローンカードにはたてかえ型の利用がありいつの間にか借入れしている可能性等があり口座管理が重要になる
- 横浜銀行は地方銀行のため他地域ではその地域にある金融機関の多機能カードに目を向けると良い
利用する場合には、ここでの注意を生かしてなるべくお得に使用できるように知恵を絞りましょう。