キャッシングで一度決められた金額(融資額)を増やしたいとか、満額融資を受けたい・・・なんて思ったことはありませんか?実際、急な出費が思いのほか多く、「これじゃ足りないんだよね」なんてお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そもそもキャッシングの増額や満額融資という希望は通るものなのでしょうか?また通すために必要な条件や基準などについて、今回は検証してみたいと思います。
キャッシングの増額や満額融資をご検討中の方、ぜひチェックしてみてくださいね。
増額や満額申請をするには一定の期間が必要です
キャッシングをすると、契約時に必ず「限度額」が設定されますよね?はじめての契約の場合、この「限度額」は、50万円以下に設定されることが多いです。「もっと増やしたい」と、思っている人も多いのではないでしょうか?
増額や満額申請をする前に、一定期間は実績づくりを
特に新規契約の場合には、いきなり増額や満額申請をしても、まず却下されてしまいます。これは、まだ信用を得ていないからだと、ご理解ください。
まずは、「借りたらちゃんと返している」という実績を積みあげることが必要になるということですね。仮に、あなたが友人にお金を貸して、それが返されないうちにまた貸してと言われたら、どう思いますか?不安になりませんか?業者だって、同じですからね。
実績づくりの期間は概ね6か月が目安です
では、この「実績づくり」はどれくらいの期間が必要なのでしょうか。一般的には、概ね新規契約から6か月がひとつの目安と言われています。逆に言うと、これよりも短い、3か月で増額や満額申請をしても、実績不足で審査に通らないことがほとんどだと思ってください。
最近では、この期間が、9か月~1年と、長めに設定されている業者も増加傾向にあるようなので、一概に6か月と決めてかかることができないので、あくまで目安としてご理解くださいね。
増額や満額申請時の審査に求められる条件
とりあえず、まずは滞りなく返済しているという実績が必要であることは、お話ししましたが、では、それ以外に何か条件があるのか?について、ここでお話ししますので、チェックしてくださいね。
審査に落ちてしまうのはこんなケース
まずはじめに、増額や満額申請時の審査に落ちてしまうケースについてお話ししますね。ここに引っかかると、まず審査は通らないと思ってください。
1:「信用情報」
「信用情報」には、これまでの全ての返済記録だけでなく、他社からの借り入れの有無など、全てが情報として記録されていて、審査時に必ずチェックされるものです。この中で、特にあるとマズイのが、
- 事故情報・・・過去の返済での滞りなど。
- 他社からの借入件数・・・複数社から借り入れしていないか?
- 他社からの借入金額・・・他社からの借り入れがある場合、これがいくらなのか?
- 利用実績が十分あること
- 事故情報がないこと
- 複数の業者からの借り入れがないこと
- 総量規制いっぱいまで借り入れしていないこと
- 本人情報の変更は、ちゃんと知らせていること
- 一定期間、ちゃんと返済して実績は積みあげているか。
- 事故情報など、信用情報にマイナスな要素は記録されていないか。
- 複数社からの借り入れはないか。
- すでに総量規制いっぱいに借り入れしていないか。
- 本人情報の変更は怠っていないか。
- 服装や身だしなみはちゃんとしているか。
- 返済のためのアピールポイントは間違っていないか。
- 増額や満額申請の理由は十分か。
といったところでしょうか。
2:「総量規制」ギリギリではないか?
ちなみにこの「総量規制」は、1社からの借り入れではなく、全ての消費者金融業者からの借入総額で計算されるので、ご注意くださいね。
3:うっかり忘れてしまいがち「本人情報の変更届」
特にお引っ越しなどされていなければ、これは大丈夫かと思いますが、もし、お引っ越しや、電話番号が変わった、などがあった場合は、逐一報告するようにしておいた方がベターです。万が一、業者があなたに連絡をしようとしても、繋がらないなどがあると、やっぱり不信感を抱いてしまうので、そのリスクは回避しておきましょうね。
審査を通すために必要なこと
では、今度は増額や満額申請の審査を通すためには、どんな条件が必要なのでしょうか?まあ、これは、先にお話ししました、「審査に通らない条件」と真逆になるので、細かい説明は割愛しますが、簡単に整理しておきますね。
簡単に整理すると、以上が増額や満額申請の審査を通すために必要な条件ということになりますね。ちょっとたくさんあるように感じますが、審査時にはとても重要な要素になりますので、必ずチェックしてくださいね。
増額は10万円ずつがほとんどです
審査に通ったとしても、残念ながらいきなりドカンと融資枠が跳ね上がることはありません。10万円ずつ増額されていくのがほとんどです。なので、50万円の限度額がいきなり100万円になるということは、まずないといって差し支えないでしょう。
いくら信用を積みあげたといっても、いきなり2倍、3倍というのは、業者の立場から見れば、やっぱりリスクを伴うものです。そこはやっぱり信用の積みあげを継続することで、信頼が得られて増額されていくものだとご理解くださいね。
増額や満額申請の交渉で気を付けていただきたい点
では、先にお話ししました条件をクリアーしているとして、交渉で申請は可能かどうか?について、お話ししたいと思います。
結論から言いますと、100%審査を通せるといったような方法はありません。消費者金融業者にとって、限度額の増額はやっぱりリスクが伴うものなので、どうしても慎重になります。
100%ではないにせよ、交渉である以上、先方を説得しなければなりませんよね?その際に必要な、心構え的なものを以下に紹介しますので、実際に交渉される前にしっかり頭に叩き込んでくださいね。
交渉時は、外見の印象も大切にしましょう
増額や満額申請を行うとき、多くの場合はATMに設置されている窓口機械を使うのではないかと思います。これ、カメラがついているの、お気づきですか?つまり、あなたの服装などの身だしなみが、先方に丸見えなんですね。
サラリーマンでも、学生でも、重要な場所では、ちゃんとした服装をしますよね?言葉は悪いですが、薄汚れた服装や身なりで来られると、「この人、まじめに話す気があるの?」と思いませんか?やっぱり同じなんです。
ちゃんと返済し続けられることをアピールしましょう
これも大切な要素です。説得力が最もないのは、「がんばってお返しします」といったような、返済できる根拠が全く見えない言い方。これは、一番言ってはいけない言葉だと思っていただいてけっこうです。それくらいのNGワードですよ、これ。
「いったい何て言えばいいの?」と、思う人もいますよね?これは至極簡単で、ちゃんと返済するために、あなたが行っていることを伝えればいいのです。
例えば、電気や食費など、日常できる節約や、仕事をしてコツコツ貯金をしていることなどが、伝わりやすいですね。
端的に言いますと、「ちゃんと返済できるように、●●などの努力をしています」といった感じで、先方を説得させる、というわけです。まあ、交渉ですから、先方を納得させなきゃどうにもなりませんものね。
ここで注意が必要なのは、一生懸命説得しようとするあまり、うっかりマイナス要素を口に出さないようにすることです。細かく話し過ぎると、ついついボロが出てしまうこともありますので、ほどほどに話しながら説得することが大切かと思います。
切実な動機をアピールしましょう
増額や満額申請が必要なくらい、切羽詰まっているということをアピールするのも方法ですよ。ウソはいけませんが、具体的には医療費など、緊急に多額のお金が必要になってしまい、状況が切実であればあるほど、審査は通りやすいと言われています。
ただ、ご注意いただきたいのは、同じ切羽詰まっているでも、「家計が苦しい」や「親の借金の返済が厳しい」といったようなものは絶対にNGです。理由はいたって簡単です。
家計が苦しい・・・ちゃんと返済できるのは不安を煽るだけです。
親の借金の返済が苦しい・・・別の返済に充てるだけで、返済できるか信用を得られない。
この点に注意して、アピールしましょうね。
申請は簡単。でもけっこうハードルが高いのが正直なところ
以上、これまで増額や満額申請の条件や方法について、お話してきました。ここで、これまでの内容を簡単に整理しておきますので、あれ?と思ったら、チェックしてくださいね。
増額や満額申請の審査に通すための条件は次の通りです。
交渉時にあらかじめ準備しておくべきことは次の通りです。
以上の点を改めてチェックしながら、申請のアピール交渉を望むようにしてくださいね。ただ、繰り返しになりますが、これで100%とは言い切れないのが実態なので、万が一、審査に落ちてしまった場合は、何かが足りなかったハズなので、足りなかった要素は何か、きっちりと見直してくださいね。
(補足)増額や満額申請をせずに借入れる方法
これは、本題とは別の内容になりますが、予備知識として知っておいて損はないので、簡単にお話しておきますね。
先に述べました「総量規制」は、消費者金融業者からの借り入れに対して適用されている法律になります。つまり、銀行系はこの範囲外というわけです。また、増額や満額申請の理由によっては、除外や例外項目もあります。ウソはやっぱり駄目ですが、こういったものも利用するのもひとつの方法です。
最後に、増額や満額申請は、特に限度額が少なく設定された人には、なんとかしたいものだと思います。でも慌てずに、地道に信用を積みあげ、先方との信頼関係を築いてからにしましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。