あなたはブラックリストにのっていますか?
自信を持ってない!と言える方も多くいらっしゃるでしょうが、昔ローンを延滞してしまった…などと少し不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。そのような方はまず、ご自分の信用情報を確認してみましょう。
ではブラックリストにのってしまったら、もう車のローンや住宅ローン、カードローンの申し込みはできないのでしょうか?
今回は、ブラックリストにのってしまった方のローンについて調べてみました。金融事故を起こしてしまったけど、いつからまたローンに申し込めるようになるか知りたい!という方、是非参考にされてみてください。
アナタは大丈夫?ブラックリストにのっているか確認しましょう
そもそもブラックリストとは一体なんなのでしょうか?
信用情報機関にはブラックリストというリストは存在しません!
延滞や、滞納、自己破産など金融事故を起こした人間の名前を一覧にしてまとめてあるのでしょうか?いいえ、そうではありません。実はブラックリストというリストは存在しないのです。
では、ブラックリストにのった状態というは一体どのような事を指すのでしょうか。ブラックリストにのった状態とは、金融事故を起こし、信用情報機関にその情報等がのっている状態ということになります。
信用情報機関とは、アナタが、ローンを組んだり、クレジットカードを利用して買い物をした時などの情報を登録している機関のことです。
現金払いはこの限りではありませんが、車のローンであれ、携帯電話の本体代金の分割払いであれ、クレジットカードの一括払いであれ、金融業者を介して商品を購入、キャッシングなどをした際には多くの場合、何らかの信用情報機関に登録されるということになります。
そして、購入情報や借入情報だけではなく、返済情報も登録されているのです。返済を遅れることなく行っていれば問題はありませんが、延滞や滞納をしてしまうと、それらの情報も登録されてしまいます。そして、滞納などが3か月以上続くと、「異動」という情報が登録されることになるのです。
自己破産や、債務整理、個人再生などを行った場合にも、その旨が登録されます。これらの情報や、「異動」情報が登録されている状態を俗に言う、「ブラックリストにのった」状態というのです。
また、クレジットカードやカードローンなどに申し込んだという情報も登録されます。
そのため、同時期に複数の金融業者にキャッシングの申し込みを行うと、「この人は何社も同時に申し込んでいて、借りて逃げるつもりなのか?」などと意図しない思惑を持たれてしまうこともあり、審査が否決になってしまうという事態も起こるのです。
このような状態は「申込ブラック」と呼ばれています。
不安になったら!ご自分の信用情報を確認してみましょう
ではこのブラック情報になってしまっているかどうかは、自分で調べることができるのでしょうか?
ご自分のクレジットヒストリーを正しくすべて記録している方は、その記録を確認すればよいかもしれません。でも、なかなかそういったわけにはいきませんよね。ブラックかどうか不安な方は、信用情報機関にご自身の情報の開示を行ってみる事をオススメします。
信用情報機関は複数ありますが、ご自分の情報を開示することができます。開示方法は、基本的には、電話・FAX、インターネットからの申し込み、窓口での申し込みなどの方法です。ただし、どの情報でも料金が発生するので注意してください。
また、信用情報機関によって、登録されている金融業者が異なる場合があります。そのため、一度は大手の信用情報機関を一通り開示してみましょう。個々の契約について記載されていますので、必ずすべてに目を通してください。
大ピンチ!ブラック状態だったらどうしたらいいの?
信用情報を開示した際に、異動情報など、ブラック状態ではなかったら問題ありませんが、もし、いずれか1つにでも「ブラック」状態だと判断できる情報が記載されていたらどうしたらよいのでしょうか?もうカードローンの申し込みはできないのでしょうか?
焦ってしまう気持ちもわかりますが、まずは落ち着いて、情報を見返しましょう。
どの金融業者なのか?いったいいつそのような状態になってしまったのか?そのような状態になる身に覚えはあるのか?じっくりと確認していくことが大切です。
もし、どうしても身に覚えのない情報の場合、まずはその金融業者に直接問い合わせをしてみる事をオススメします。めったにないことではありますが、正しく返済しているのに、間違えて延滞情報を登録されてしまったという事態も、実際に有った事例です。間違った情報であれば訂正をしてもらえますので、金融業者に確認を取り、訂正してもらいましょう。
では、身に覚えのある場合は、どうしたらよいのでしょうか?
どうなるの?ブラック状態の方のローン事情はこう変わる!
ブラック状態になってしまった場合、今使用しているカードローンやクレジットカードは使用できるのでしょうか?
例えば使用中のカードローンやクレジットカードを延滞し、このカードローンやクレジットカードの情報に「異動」情報が記載されている場合、すでに該当するカードの使用は停止されていることが多いでしょう。
金融業者は途上与信でクレジットヒストリーをチェックしています
では、それ以外のローンなどの返済で「異動」情報が載った場合はどうなるのでしょうか?
基本的には、各金融業者により対応は異なります。
「異動」情報が載ったからと言って、信用情報機関の方から登録している業者に『この人は他の金融業者で「異動」情報が付きましたよ』と発信しているわけではありません。しかし、信用情報機関は申し込むときに確認されるだけだから使用中なら大丈夫というわけにもいかないのです。
金融業者は、一定の周期ごとに、利用者の信用情報を確認しています。これは「途上与信」といわれ、利用者の使用状況について他社も含め総合的に審査をしているのです。
そのため、途上与信を行っているときに他社で異動情報を発見した場合、金融業者によっては現在利用中のカードローンやクレジットカードについて利用の制限を決定することがあるでしょう。最悪の場合、利用停止や、一括返済を求められるなんていう事態にもなりかねないのです。
そして、利用停止になると、利用者の方から「利用を再開してほしい」と希望しても受け入れられないことがほとんどです。金融業者の決定を受け入れなくてはいけません。
ご注意を!ブラック状態で申し込んでもほぼ否決になります!
ブラック状態になってしまったのに、どうしても急にお金が必要になり、カードローンに申し込みたい!という方や、家族に内緒でキャッシングしてブラックになってしまったから、ローンが通らないと困る!という方はいますか?
では、ブラック状態の方が新たにローンに申し込むことはできるのでしょうか?
結論を申しますと、ローンの申し込みだけならできます。ただし、大手の金融業者の場合、間違いなく審査は否決となり、カードローンや新たなローンを組んだりすることはできません。
ブラック状態の方が、ローンの申し込みをしてはいけないという決まりはありませんので、申し込むことはできます。しかし、大手の金融業者はまず、信用情報機関でクレジットヒストリーを確認しますので、その中に異動情報などネガティブ情報があれば審査に通ることは絶望的でしょう。
そのぐらい、異動情報等がのってしまうと厳しい結果が待っていますから、現在何らかのローンがある方は是非コツコツと返済し、ネガティブな情報がのらないようにしていきましょう。
闇金かも?「ブラックでも借りられる」という言葉にのらないで!
それでもどうしてもお金が必要で、何とか借り入れをしたい!という方もいらっしゃるかもしれません。
インターネットなどで、「ブラックでも借りられる!」という言葉や「無審査でOK」などという言葉が目に入り、フラフラ~っとそのサイトを見てしまうことはありませんか?
とにかくお金を借りたい!借りられるならどこでもいい!とそのようなサイトでよく確認せずに借り入れ契約をしてしまうと、実はいわゆる闇金といわれる業者だった!なんてことにもなりかねません。
闇金にお金を借りてしまうと、悲惨です。法外な金利はもちろんのこと、厳しい取り立ても予想されます。近年では、相手に優しい言葉をかけて真綿で首を絞めるように、少額ずつでも確実に返済させるような「ソフト闇金」といわれる業者も出てきています。
この場合、粗い取り立てはせず、利用者に「返済を待ちますから」や「あなただけに、この金利でこの金額を貸しますよ」などに加え「返済できついと思いますが頑張ってくださいね!応援しています」のようにさも自分が利用者の唯一の味方であるように錯覚させ、「返済しなければ」と盲目的に思わせてしまうのです。
そのため、表に出にくく、利用者はどんどん疲弊し、金利分のみの返済を繰り返すため、借金の元本が減ることはありません。半永久的にお金を搾り取られてしまうことになるのです。
中小の金融業者に申し込むときは契約内容を良く確認しましょう!
いわゆる大手と言われる金融業者以外に申し込みをする場合、このような闇金業者からお金を借りないように注意をしなくてはいけません。
もちろん、実際に中小の金融業者の中では、過去のブラック情報にとらわれず、現在の収入やローン状況、利用者の人柄で審査し、ブラック情報があったとしても融資を決定してくれる業者もいます。
そういう業者を上手に見つけなくてはなりません。まず、ご自分の現在の借り入れ状況を振り返ってみてください。年収の1/3を超えていませんか?超えている場合は、総量規制があるため、いくら中小の金融業者であっても消費者金融からは借入することはできません。
「総量規制は関係ありません!」などのうたい文句があって、その業者が銀行登録されていない場合はまず怪しいと思ってもらったらよいでしょう。
また、中小の金融業者と闇金を見分ける手立てとしては…
- 国・県に登録がされていない
- 法律の範囲を超えた利息を設定している
- 貸金業法が守られていない
などを確認する必要があります。貸金業者は、必ず、国や県から営業許可を得て登録をしなくてはなりません。そして、その登録番号をホームページ、契約書などでは記載する必要があります。
記載がない場合はもちろんのこと、嘘の登録番号を表記している業者もありますので、注意してください。登録番号はインターネットなどで検索もできますので、まずは正規の業者か確認してみましょう。
次に、「利息」について確認しておきましょう。利息は現在、「利息制限法」等の法律により、利息の最大値が決められています。それよりも多く利息を要求する企業は違法業者となりますので、よく確認してください。
利息の上限は以下のように定められています。
元本 | 利息の上限 |
---|---|
10万円未満 | 年 20% |
10万円以上100万円未満 | 年 18% |
100万円以上 | 年 15% |
また、貸金業法を順守しているかどうかは、先ほど説明した総量規制を守っているかどうかなどで判断するとよいでしょう。
利息などについては、ホームページで記載している利息と、実際の利息が異なっていた!なんてこともあり得ますので、契約書は必ずすべて目を通して、納得したうえで借り入れを行いましょう。
知りたい!ブラック期間が終わったらローンの審査は通るの?
ブラック状態のときにローンの審査を申し込んでも、大手で通ることは厳しいというご説明はしましたが、では一体いつになったらこのブラック状態から解消されるのでしょうか?
ブラック期間は個人個人の状況により異なります!
ブラック状態から解消されるまでの期間は、各ネガティブ情報によって異なります。
状態 | 掲載期間 (最大期間で記載) |
---|---|
申し込みブラック | 業者が申込情報を登録後6か月間 |
延滞・代位弁済・強制回収等 | 返済中は継続、返済(契約期間終了)後5年間 |
自己破産・民事再生など | 10年間 |
信用情報機関は複数あり、機関ごとに若干違いはありますが、大体、異動情報で、完済後5年間、自己破産などでは10年間はブラックの状態が続くということになります。
特に延滞などの異動情報は延滞解消後ではなく、「完済後」5年間となるので気を付けなくてはなりません。
たとえば返済期間10年のうち、1年目で異動情報になってしまった場合、その後5年間きちんと返済したら情報が消えるのではなく、10年たって返済が終わったのちの5年後に情報は消えることになります。つまり15年間、ブラック状態が続くということです。
申し込みブラックの場合は、申し込みの情報を会社が登録してから6か月となりますので、申込日から6か月ではないので注意しましょう。だいたい6か月プラス1~2か月程度の余裕は見てください。
また、ブラック状態から解消されているかどうかは、必ず信用情報機関の情報を開示して、ご自身で確認されることをオススメします。
ブラック情報が消えたらどんなローンでも審査は通るの?
ブラック情報が消えると、カードローンなどに申し込んでも信用情報でハネられる可能性は低くなります。
では、いよいよブラック状態から解消されたら、どんなカードローンを再び利用できるのかといえばそうではないので注意しましょう。
一度ブラック状態になってしまったカードローンは二度と使用できないと考えておいた方がよいかもしれません。
以前、延滞や滞納などがあった利用者を再び審査に通すことはまずありません。
また、系列の金融業者間では情報を共有していることが多いので、同じ系列の金融業者のカードローンを作ることは難しいと考えておきましょう。
特に注意をしなくてはならないのは銀行のカードローンです。近年では、銀行の傘下に入る消費者金融が増えており、これらの消費者金融は、実は銀行カードローンの審査を請け負っているところがあります。
そのため、B銀行のカードローンを申込みしたのに、その審査が消費者金融A社だったから審査に落ちてしまったということも起こっているのです。
銀行のカードローンに申し込む際は、以前迷惑をかけた金融業者とつながっていないかどうかを確認することも忘れないようにしましょう。
また、信用情報機関に登録されている情報が無さすぎるため審査に落ちるということもあり得ます。特に自己破産などを行った場合、10年間は借り入れやローンを組んだりはできません。
特にある程度年齢を重ねている方が、長いホワイト期間があると、審査に通りにくくなるといわれています。
まずはクレジットカードなどで実績を作りましょう!
自己破産などで長いホワイト期間がある場合、以前ブラック状態だったのでないかと推測され、カードローンの審査に通らないという事態が起こることもあります。
そのような状態になってしまったときは、どのようにすればよいのでしょうか?
まずは、比較的審査の緩いといわれるクレジットカードを1枚作りましょう。
クレジットカードの使用状況ももちろん信用情報機関に登録されますので、クレジットカードを作り、利用実績を積み重ねていくことが重要です。
大体1年はそのクレジットカードを定期的に使用して、きちんと返済していくことが大切です。もし、延滞などをしてしまうと、更にカードローンの審査は通りにくくなりますので注意しましょう。
また、どうしてもお金が必要な場合は、クレジットカードのキャッシング枠を利用する方法もあります。もちろんこの情報も登録されますので、利用した場合は、間違いなく返済をしていきましょう。
ブラック状態が消えた後に、新たに金融実績を積み重ねていくことで、カードローンの審査も通り易くなっていくのです。
ブラック明けに!おすすめクレジットカード・カードローンとは…
ブラック状態が終わったのはいいけど、どんなカードに申し込んだらいいかわからない!とおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれません。
そんなあなたに、オススメのクレジットカード・カードローンをご紹介します。
ホワイト解消の為に!おすすめクレジットカード3社をご紹介
ブラック明けのホワイト状態の解消の為に、オススメのクレジットカードをご紹介します。
- 楽天カード
CMなどでもおなじみ。入りやすいカードです。
種類 | クレジットカード |
利用限度額 | ショッピング 10万円~100万円 |
特徴 | 海外旅行傷害保険あり 年会費無料 |
年会費は永久無料です。書類の提出なども簡略化されています。専業主婦や、若者でもカードを持つことができると、審査については通り易いと言えるでしょう。
系列店も多いため、ポイントもたまり易く、金融実績を作るのには最適なカードではないでしょうか?
- アコムマスターカード
大手消費者金融系のクレジットカードです。
種類 | 消費者金融系クレジットカード |
利用限度額 | ショッピング 10万円~300万円 キャッシング 1万円~500万円 |
特徴 | 定率リボ払い 即日発行も可能 |
大手消費者金融のアコムが提供するクレジットカードです。年会費は無料となっていて、支払いはすべてリボ払い扱いとなります。(店頭で商品購入時には「一括払い」と言ってもんだいありません)
むじんくんを利用すれば即日発行も可能なので、お急ぎで1枚クレジットカードが必要な場合もとても便利でしょう。
- Tカード(クレジット機能付き)
様々な種類があり、発行元が選べます!
種類 | クレジットカード |
利用限度額 | 発行元によりことなる |
特徴 | 発行元が様々あるため自分で選ぶことができる |
Tカードを発行している発行元は、アプラス、ポケットカードをはじめ、様々あります。そのため、以前金融事故を起こしてしまったカード会社を避けて申し込むこともできるのではないでしょうか?
年会費は、初年度無料、二年目以降は使用実績があれば無料となります。
ブラック明けにお金が必要になった際にオススメのカードローン
どうしても、カードローンでの借り入れが必要になった!という方にオススメのカードローン2社をご紹介します。
- セブン銀行ローンサービス【カードローン】
セブン銀行の口座をあらかじめ解説しておくとスムーズです。
種類 | 銀行カードローン |
限度額 | 10・30・50万円 |
金利 | 定率15.0% |
セブン銀行に口座を開設されている方限定のカードローンになります。本人確認書類も、収入証明書も必要ないため、WEB上で申し込みが完結します。
口座開設には1週間程度かかりますので、あらかじめ口座を開設し、お金を預けるなど実績を積んでいるとスムーズです。
口座の開設はブラック状態でもできますので、是非早めに口座を開いておきましょう。
- スルガ銀行【Tポイントつきリザーブドプランカード】
Tポイントでの返済も可能です。
種類 | 銀行カードローン |
限度額 | 10万円~800万円 |
金利 | 定率3.9~14.9% |
カードローンでキャッシングして、返済すると、Tポイントがたまる仕組みになっています。貯まったTポイントを返済に使用することもできますので、かなりお得なカードと言えるでしょう。
銀行のカードローンになりますので、総量規制の対象にはなりませんが、より審査に通り易くするためには、口座開設をし、実績を積んでおくことをオススメします。
ブラックにならないために!同じ失敗はしないようにしましょう!
ブラック状態が終わり、クレジットカードやカードローンなどが再び持てたとしても、前回と同じように延滞や滞納などをしてしまうと、再びブラック状態に逆戻りとなります。
ブラック状態を繰り返し、審査が通る金融業者がなくなって、最終的に闇金に手を出してしまったという悲惨な事になりかねないのです。
そのような事態だけはなんとしても避けなくてはいけません。
ブラック状態になると、クレジットカードやカードローンの新規契約だけでなく、車のローンや、住宅ローン、携帯電話の分割購入などもできなくなってしまうのです。ブラック期間が長ければ長いほど、人生設計に大きな影響を及ぼしてしまいます。
ブラック状態が解消したら、しっかりとクレジットヒストリーを積み上げ、無理のない返済計画を組んで、計画的に健全にローンと付き合っていきましょう。