キャッシングカードを作るときの年齢によっては、カードそのものが作れない、作るのが難しい、といった不利益を被ってしまう場合があります。法律の制限や利用限度額との関係性、年齢が原因の一つになって審査に落ちてしまう場合の条件などを説明します。
働き盛りや若い人ほど年齢的には優れているということ、利用実績の重要性を知ること、初めての申し込みなら背伸びをせず自分にあった条件で申し込むことを心がけて、無事キャッシングカードを手に入れましょう。
借入の可否に年齢も関係するパターンを紹介する
キャッシング、つまりお金を借りるための方法はいくつもあります。事業をしている人なら銀行に事業計画書を持っていき、大口の融資を受けることもありますし、国金と呼ばれる超低金利な融資を元手に会社を大きくする、なんて場合もあります。
ただ、一般的にお金が足りなくて困るとき、必要な金額はそれほど大きくはありませんよね。急な飲み会の誘いが来てしまったけれど、財布のなかにお金がほとんど入っていない。どうしても欲しいものがあって、お金が溜まるまで待っていたら手に入れられなくなってしまう。
そんなとき頼りになるのが、キャッシングカードを使って手軽にお金をかりることができるキャッシング、カードローンです。
大手の銀行から有名な消費者金融、あまり知られていない小さなキャッシング会社までこぞって用意しているカードローンですが、キャッシングカードを作るときの年齢が大きな意味を持っていることはご存知でしたか?
普段年齢なんて気にしていないという人でも、年齢によってキャッシングカードを作るときになにか支障があるかもしれない、審査に通らないかもしれないと聞くと、気になりますよね。
今回は、キャッシングカードを作るとき、年齢がどう関係してくるのか、年齢によって得をしたり、損をしたりすることがあるのかといったことを、
- 未成年の場合
- 30歳以上の場合
- 年齢と利用歴の関係
- 借入に適した年齢は?
を中心に説明していきます。
未成年者は借入できない!
なんといっても未成年者は法律の関係上借入そのものができない、という問題があります。
法的に大人と認められるのは20歳からなので、例え18歳で高校を卒業し、働いていて安定した収入があっても借入することはできません。
同様に未成年の学生も借入することはできないので注意が必要です。申し込みをしても審査に通ることはありませんし、仮に年齢を誤魔化して借入を行っても、民法の規程上未成年者が行った契約は保護者が取り消せるので、どの道無効になってしまうでしょう。
30歳を越えて初めてカードを作る場合は審査に落ちやすい
キャッシングに申し込みをした場合、どんな会社であっても必ず行われるのが審査です。
この審査では、お金を借りに来た、という人の収入や年齢、これまでのキャッシング関係の利用歴、現在のローンの残額、どんな会社で働いているのか、など数多くの項目を使って「貸したお金をきちんと返済できる能力があるか」を見ているのです。
インターネットや他人との会話のなかで、「年収も十分あるし、初めて申し込んだんだから他に借金もないのに、あそこのキャッシング会社の審査に通らなかったよ!」なんて話を聞いたことはないでしょうか。
実は、こういった方々が落ちてしまう理由として考えられるのが年齢なのです。
審査では利用歴が重視される
これまではキャッシングなどに興味はなかったし、クレジットカードもなんだか使い勝手が悪いように思えて、ローンなども組んだことがない。
こういう方って結構いますよね。こういった方が30歳、40歳を越えてキャッシングの申し込みをした場合、審査をする会社側がどう思うのかがわかれば、いかに年齢が重要なのかもわかります。
キャッシングの審査では、もちろん年収なども重要なのですが、「確実に返済してくれるか」が一番重視されています。
年収が多くてイケメンで趣味がウィンタースポーツの爽やかな好青年でも、過去に何度もキャッシングの返済期日に遅れていたり、返済をサボっていたりすると審査には通らないのです。
そして、審査項目のなかで申込者が確実に返済してくれるか、問題なく返済してくれるかが良くわかるのが、これまでのキャッシングなどの利用歴です。
ある程度の年齢で利用歴がないと審査に落ちやすい
過去に何度もお金を借りているが、きちんと毎回返済している人は、いかにもちゃんと返済してくれそうですよね。ですが年齢が高い人が申し込んだ場合、この経歴が全くない、ということになります。
クレジットカードや携帯電話の割賦支払いが一般的になっている現代で、ほとんどローンやキャッシングに触れずに生活していくのは車も携帯電話も現金一括払いをするということと同義ですから、結構大変なことなのです。
大抵の人は、意識はしていなくてもクレジットカードの引き落としなどで問題なく金融関係のサービスを利用した、という経歴を持っています。
しかし、徹底して30歳40歳になるまでこれらの利用歴を持たない人が申し込みをしてくると、本当に返済してくれるのか判断するためのものさしになるものがありません。
これまでの利用歴で返済してくれそうなのかが判断しづらいので、他に問題はないけれど審査に落としておこう、となりやすいのです。
また、審査の際にキャッシング会社が情報を取り寄せる信用情報機関では、大体10年分の利用歴までしか遡ることができません。
過去10年に渡って実績が真っ白な人の中には、過去に金融ブラックになって借入できなくなった人や債務整理をして10年借りられなかった人など、キャッシング会社的に問題のある人物が含まれている可能性があるので、審査に通りづらいのです。
これが20代の若い人だった場合は利用歴が少ない、もしくはないのは良くある話なので問題にはならない可能性が高いです。
年齢に合った収入でないと審査は難しい
年功序列賃金制度は崩壊して久しいですが、それでもある程度年齢と収入には相関関係があります。
キャッシングカードを申し込むと、審査の結果利用限度額が付与されるのですが、この限度額は年収の多寡によって決まるのです。銀行系のカードローンの場合その限りではありませんが、消費者金融系のキャッシングを利用する場合は注意が必要です。
貸金業法という法律のなかで、借入することができるのは本人の年収の3分の1まで、と上限額が決められています。ですから、例えば年収300万円の人なら最大で100万円が限度額、年収600万円の人なら200万円が借入の最高限度額になるわけです。
法律の規程である以上、限度額を増やすためにはどうしても収入を上げる必要があります。
また、キャッシングカードによっては収入の金額によってより金利面などが優遇されるコースに申し込むことができたり、逆に収入額が求められる基準に達していないので審査に落ちる、ということもあります。
希望している借入額が、年収から考えると少し高すぎるという場合も審査に落ちやすくなります。収入は高いに越したことはありませんし、申込時の借入希望額にも気をつけておく必要があるのです。
より大きな金額での借入を利用したい場合は、若いときから借入を積極的に利用しておくのが一番の近道です。
借入に適した年齢は20代から40代
借入をするのに向いている年齢、向いていない年齢があります。借入に向いていない年齢の場合、審査の通る可能性は低くなってしまうので、キャッシングカードを作るには不利、ということになってしまいます。
定年を迎えてそこから再雇用をされていない限り、多くの場合年金と貯蓄に頼っていくことになります。キャッシング会社によって年金を安定した収入とみなすかどうかは基準が違っており、年金は収入ではないと考えている会社のキャッシングカードは作ることができないのです。
この観点からいえば、借入に適した年齢とはつまり働き盛りと呼ばれる20代から40代までの間ということになります。
新人なら勤め始めで将来性があり、30代になればある程度の勤続年数と立場の安定性を持っている可能性が高いです。40代になると役職付きとして職場内で確固たる評価をされていることも多く、平均的な年収額も高いので借入を利用しやすいのです。
年齢を考慮して申し込みをしよう!
年齢についてあれこれと説明をしていますが、年齢が理由で審査に落ちたり、キャッシングカードが作れなかったりするのはごく一部の事例です。
重要なのは、いかに最初の一枚目を作るかと、一枚目のキャッシングカードを作ってからいかに利用実績を重ねるかです。同程度の年収や属性でも、堅実に借入と返済を行っているという利用実績があれば、限度額の増額もしやすいです。
新しく別の会社のキャッシングカードを作る場合も、一枚目のカードでしっかり実績を作っておけばなにもしていないときよりずっと審査に通りやすくなります。
年齢的に審査に通過しづらい、という場合も打つ手がないわけではありません。まずはクレジットカードから始めるといった方法もあるのです。自分の希望にあったキャッシングができるように、年齢なども含めて考えて申し込みを行いましょう。