事業などで発生する運転資金の融資は、カードローン審査の対象となりません。というのも、カードローンのお使いみちに該当しないからです。
そのため、運転資金の融資は銀行、消費者金融で受けられないと思っている人が多くいます。
ですが、運転資金の融資を受けられるサービスも存在するので、今回はどのような状況であれば融資を受けられるのか、また審査に通る条件について案内していきます。
カードローン審査に通らない！運転資金の融資とお使いみちの関係
カードローンというのは、運転資金の融資に対応していないので注意が必要です。
カードローンはお使いみち自由となっていますが、正確には以下のような利用に対して自由と言っているだけです。
- 生活で必要となるお金の融資
- 個人の利用範囲で必要となるお金の融資
上記のように定められているので、運転資金の融資に利用できるローンではありません。
近年では、銀行や消費者金融で運転資金の融資を行っていませんという案内も出ています。また、消費者金融であれば運転資金の融資を受けられるという情報も存在しますが、昔であれば対応していただけです。
今では、そのような対応を行っている金融機関はほとんど存在しません。
別のローン審査なら通る！運転資金の融資にピッタリのローン
一般の人は運転資金の融資でお金を借りることがまったくありません。
ですが、運転資金の融資に対応しているローンというのは存在します。
それは、事業者ローンと言われているローンです。事業に関する借金に対応しているローンなので、今では運転資金の融資で知られるようになってきました。
また、運転資金の融資というのは以下を目的にした融資であれば、融資の相談に乗ることが可能というものです。
- 事業で発生する諸費用の捻出
- 事業を継続する諸費用の捻出
ここで重要となるのは、自転車操業を肩代わりしてくれるローンではないということです。
なので、これから事業を始める予定の場合、中々、銀行や消費者金融では融資を受けられないでしょう。銀行は昔に比べて審査が甘くなったと言われていますが、それでも事業者ローンは昔と同様で厳しいままです。
事業者ローンに通る条件！最低でも返済計画書を出せるようにする
運転資金の融資は事業者ローンで受けられるという案内をしましたが、事業を経営していれば誰でも受けられるというわけではありません。
- 返済計画書を提出できない
- 現在の返済に問題が生じている
- 現在の収入に問題が生じている
最低でも、返済計画書を用意して運転資金の融資を受けるようにしましょう。運転資金の融資というのは自然と大きな融資となりやすいため、返済に対しての計画が必要です。
事業者ローンの審査条件！一般のカードローンとほとんど同じ
事業者ローンの審査条件について案内していますが、一般のカードローンとほぼ同じ審査条件となっています。
そのため、安定継続した収入を得ている状況であれば審査に通りやすいです。
ですが、返済、収入に問題が生じている場合は審査に通ることも難しくなるでしょう。
返済の場合は、以下の面で問題が多く見えるとローン審査に落ちやすくなります。
- 返済で遅延が目立つ
- 返済額が不安定
遅延というのは銀行や消費者金融の審査上で悪い評価となるため、放置しておくのは好ましくありません。少額の遅延であっても悪い評価となりますので、早い段階で安定した返済を行うようにしておきましょう。
返済額が不安定というのは、計画的に借入を行っていない場合を言います。いきなり借金が増えるというのも好ましくありませんので、遅延と同じように、借金は安定した状況を維持したほうが賢明です。
次に収入の話となりますが、ローン審査では以下の面に問題が無いかチェックされるようになっています。
- 収入が安定している
- 収入が継続している
収入というのは安定していなければ問題が生じます。というのも、借金返済において毎月の返済額が安定しないからです。
なので、収入が安定している状態でローン審査を受けたほうが、事業者ローンの審査であっても審査に通りやすいのです。
また、収入が短期間しか発生しない場合も審査に落ちやすいです。このような収入もチェックされますので、副収入などで収入が増えても、そのような収入は元々の収入にプラスしないほうが良いでしょう。
運転資金の条件！運転資金でも該当しない借入は存在する？
運転資金の融資というのは、運転資金と見なされているものであればすべて該当するわけではありません。
例えば、新しい事業を開拓する際に必要となる資金は運転資金に該当しないのです。
運転資金の基本は、安定した収益、返済などが可能であることと定められています。つまり、将来的に安定した収益、返済が難しいものでは審査を行えないのです。
新しい事業を開拓する場合は、以下の面で審査対象外となってしまいます。
- 現在の業種と同じものでない場合は審査対象外
- 一時的な運転資金と見られる融資も審査対象外
融資を受ける際の業種は統一し、一時的な運転資金のための借入は控えるようにしましょう。このようなことを知っているだけでも、カードローン審査と同じで審査落ちになる可能性が小さくなります。
借入の前に要チェック！借り過ぎでは新しくお金を借りられない
借金のメカニズムについて案内させていただきますが、借金というのはルールを守って借りる必要もあります。
あまり借金されていない人は例外となりますが、借金が頻繁な人は、ルールを守らずお金を借りているかも知れません。
具体的な借金のルールについては以下を参考にしてください。
- 借金の件数は3件以内
- 借金の頻度は1ヶ月に1、2回程度
上記は銀行で運転資金の融資を受ける場合のルールです。借金の件数を正確に把握していないと、上記のルールに引っかかってしまい借金できなくなるので注意してください。
借金の頻度というのは、カードローンといったローンの申込回数です。意外と知られていませんが、借金というのは申込の時点で申込に関する情報がすべて記録されます。
銀行や消費者金融では、申込に関する情報を共有しているので、借金の頻度が高い場合も審査に通ることが難しくなります。
つまり、A銀行で審査に通らなかった人はB銀行でも審査に通らない可能性があるのです。消費者金融でも同じ扱いを受けますので、ローンの申込回数が多いと判断できる場合は、1ヶ月程度でローンの申込を控えたほうが無難です。
困ったときはフリーローン！他のローン審査に比べ融通が効く
ローンの基本となりますが、カードローン、事業者ローンで審査に通らない場合は、フリーローンで審査を受けてみると良いです。
フリーローンは銀行で販売されている金融商品ですが、審査は銀行にしては珍しくあまり厳しくありません。
というのも、フリーローンは以下のような特殊な対応を行っているからです。
- 担保を認めている
- 保証人を認めている
- 長期借入を認めている
銀行にもよりますが、フリーローンは1000万円～1億円の間で融資限度額が設定されています。銀行系が最も高い融資限度額を誇っているので、大きな融資を受けたい際は銀行を頼りにすると良いでしょう。
また、担保・保証人を認めていると案内しましたが、担保・保証人を用意できた場合も、融資される金額がアップするわけではありません。審査に通りやすくなるだけなので、担保・保証人に過度な期待を持たないほうが良いでしょう。
フリーローンはカードローン、事業者ローンに比べて審査が甘い内容となっていますが、その代わり、審査にかかる時間、また必要となる書類がカードローンなどより多いです。
そのことを踏まえて運転資金の融資を受けたいという場合、銀行系でフリーローンの申込を行ってみると良いでしょう。
審査に通らない！そんな時ほど窓口で相談を行ったほうが良い
ローン審査というのは、申込者の対応次第でさらに審査が甘くなります。
有名な対応方法では、ローン相談を受けるというものがあります。
ローン相談では以下のような相談も可能となっていますので、良ければ、ローン相談から借入を進めていただければと存じます。
- 借金返済のための借金
- 複数のローンをまとめるための借金
人によっては運転資金の融資に関しても、すでに借金が存在するので借金返済を急ぎたいという人もいます。しかし、通常のカードローン、事業者ローンでは審査に落ちてしまう可能性のほうが高いでしょう。
ですが、ローン相談を行っていると問題が解決することもあります。というのも、銀行では借金返済を支援する借金も存在するからです。
相談を行っていないと、一般的なカードローン、事業者ローンを勧められるだけとなります。
また、複数のローンを一本化したいという場合も、銀行でローン相談してみると良いでしょう。このようなローン契約を組むとローン件数が一本化されるため減ります。
すると、事業者ローンに適したローン件数となるため、事業者ローンの審査で通る可能性もアップするのです。逆転の発想かも知れませんが、このような対応を銀行も行っているということを、良ければ覚えておいてください。
