70代でキャッシングしたい！借り入れできる業者はあるの？

何歳になっても生きていくのには日々お金が必要になりますよね。

齢を重ねれば重ねるほど、突然の病気や、お子さんお孫さんの慶事など突発的なお金が必要になる機会も多いかもしれません。

70代になって、セカンドライフを楽しもうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時に、どうしてもお金を借りたい！という事態が起きることもありますよね。しかし、70代という年齢でお金を借りられるところはあるのでしょうか？

今回は70代の方のキャッシングについて調べてみました。年齢がネックとなって借り入れに悩んでいる方は是非ご参考になさってみてください。

知っていましたか？キャッシングには年齢制限があります

お金を借りたい！と思ったとき、ご自分の年齢を意識したことはありますか？

たとえば、以前50代後半のときに借り入れを経験した方などは、70代に入りお金が必要だからと申し込んで審査に否決になってしまうと「何で？」と思ってしまうかもしれません。

借り入れするためには金融業者の条件を満たす必要があります

テレビCM等を見ると、よく金融業者のものを見かけますよね。

とても身近で気軽に利用できる感覚になりますが、そのCM中にかならず、注意事項として「借り入れには審査があります」や「ご希望に沿えない場合もあります」などの文言が出てきているのにお気づきでしたか？

お金を借りたい！と思っても、誰でも借りられるというわけではなく、実は借り入れをするためには、各金融業者が示した条件をクリアしていないといけないのです。

大体のキャッシングで示されている条件は以下のようなものとなります。

仕事をして、きちんと返済できる見込みがあればそれで借りられるんじゃないの？とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、いくら安定した収入があったとしても、身分証明書と記載している住所が異なっていたり、年齢が条件からはずれていたり、以前滞納や、任意整理など何らかの金融事故を起こしていてそれからあまり期間がたっていなければ、借入の審査に通ることは難しいのです。

特に年齢や収入などはっきりとした数字が、金融業者の指定から外れている場合は、本審査以前に仮審査やネットの借り入れシュミレーションの時点でお断りされてしまうことが多いでしょう。

70代までOK！な大手金融業者は実はほとんどありません

キャッシングに申し込みを行う場合に、商品情報をご覧になりますよね。実はそこに年齢制限を書いている業者がとても多いのです。

よく書いてあるのが「満20歳以上満70歳未満」などとなっています。

大手であればあるほど、その傾向は強く70代の方の借り入れは難しい状況にあります。

テレビCMなどでよく見る消費者金融の年齢要件をまとめてみました。

消費者金融名	年齢制限
アイフル	20歳～69歳
アコム	20歳～69歳
プロミス	20歳～69歳
モビット	20歳～65歳

上記の消費者金融では70代で借り入れができる業者がありません。では、銀行のカードローンなどはどうなのでしょうか？

銀行名	商品名	年齢制限
三井住友銀行	三井住友銀行カードローン	20歳以上69歳以下
楽天銀行	楽天銀行カードローン	20歳以上60歳以下
みずほ銀行	みずほ銀行カードローン	20歳以上66歳未満
三菱東京UFJ銀行	バンクイック	20歳以上65歳未満

銀行のカードローンも、70代まで認めているところはほとんどないようです。

比較的消費者金融よりも銀行のカードローンの方が年齢制限は厳しいものとなっています。

70代の方がキャッシングを希望する場合、まず70代でも申し込めるという金融業者を探すのが最も大変な事だと言えるでしょう。

収入があってもダメ？70代で借り入れが難しい理由とは…

現在の社会は高齢化が進み、平均寿命や健康寿命も延びていますので、70代でもまだまだ現役！という方も多いのではないでしょうか。

お仕事も、高齢者の再雇用が推奨されていますので、正社員じゃないにしろ、パートやアルバイト、契約社員などでバリバリ働いていて、収入も毎月一定にあるという方もいらっしゃいます。

安定した収入があるのに、年齢だけで借り入れができないのは納得がいかないかもしれません。

どうして70代に入るとキャッシングが難しくなるのでしょうか？

知りたい！年金は安定した収入とみなされるの？

現在お仕事をされておらず、年金のみで生活をしているという方も多いですよね。年金の額は年々減ってきていると言われ、不安な事もあるかもしれません。

いざという時に、年金で借り入れができるかということは知っておきたいところでしょう。

実は、年金を収入と見為すかどうかは、各金融業者によって大きく対応が変わってきます。

先ほど挙げたアイフル、アコム、プロミス、モビットの大手消費者金融は年金受給のみの収入ですと借り入れをすることはできません。

消費者金融の中でも以下の所は年金受給での借り入れ申し込みも可能なようです。

• ノーローン
• オリックスVIPローンカード

銀行のカードローンについては、銀行により判断が異なっています。

銀行名	年金受給者
三井住友銀行	申し込み可
楽天銀行	申し込み不可
みずほ銀行	申し込み可
三菱東京UFJ銀行	申し込み可

しかし、これらの銀行カードローンは70代での申し込みは不可となっていますので、年齢制限のほうでひっかかり審査に通ることがありません。

また、年金は安定収入とみなし借り入れできるところもありますが、年金自体は毎年金額が見直されています。現在の日本の景気によって大きく左右される可能性も否めません。

特に日々の生活費などがどうしても足りない！など慢性的にお金を借りる必要がある場合は、金融業者ではなく、まずはお住まいの自治体に相談をしてみましょう。

年金以外の安定収入があってもどうしてだめなの？

70代の方ですと、まだまだ働いていて安定収入がある！という方も少なくないかもしれません。

また、家賃収入など不労所得を毎月安定して得ているという方もいらっしゃいますよね。

こういった方々が年齢制限という枠にとらわれて借り入れができないというのは理不尽に感じてしまうかもしれません。

どうして70代になると借り入れできる業者がぐんと減ってしまうのでしょうか。

実は、もともとの年齢制限はもっと低いものでした。借り入れの年齢制限が55歳までとか、60歳までというところがほとんどだったのです。

それが、近年の長寿社会に加えて、定年を60歳から65歳までに引き伸ばし、高齢者の再雇用を推奨しているという社会情勢が、貸金業者の借り入れ年齢制限を69歳などと引き上げました。

お金を貸す側も商売ですから利益を得なくてはなりません。それ以前に貸したお金が返ってこないと、大きな損害を被ることになります。

お金を借りたはいいけれどすぐに体調を悪くし、仕事もできず入院生活などとなると、お金を借りた側も貸した側も不幸です。

例えば70代で500万円を借りたとして、返済期間が10年だと返し終わることは80代です。日本人男性の平均寿命が80.5歳ですから、平均寿命を超えてもなお返済を続けなくてはいけません。

このような事態は、金融業者側も良しとしておらず、一般的な健康寿命の範囲内で返済できるであろう年齢を設定して年齢制限をかけているのです。

どうしてもお金が必要！70代以上でも借り入れできる業者は？

70代でキャッシングをするのは厳しいというのは分かったけれど、どうしても緊急でお金が必要！という方もいらっしゃるかもしれません。

そのお金は生活費としてですか？それとも突発的なものですか？

もし、生活費として必要な場合は、毎月の収入と支出のバランスがおかしいということになります。まずご自分の生活水準から見直してみる必要があるでしょう。

自治体の相談窓口に行くのは恥ずかしいとお思いかもしれませんが、相談してみる事で何らかの良い案が出てくるかもしれません。

突発的にお金が必要という方はどうしたらよいでしょうか？

中小企業金融業者や通信販売系の金融業者なら可能性も

お金を借りるならできるだけ安心に借りられるところがいいですよね。そう思って大手を探したけれど、70代で借り入れができるところはほとんどありません。

しかし、少し目を広げてみて中小企業の金融業者なら年齢制限がもう少し広い場合もあります。

また、通信販売会社の系列の金融業者であれば、年齢制限が広いものもあるのです。以下の2社は、それぞれ通信販売系の業者になりますが、70代の方でも借り入れが可能であるということを謳っています。

これらは貸金業者のため、借入可能額は年収の1/3以下となりますので注意しましょう。

• ベルーナノーティス

通販系のベルーナグループのキャッシング会社です。

年齢制限	20歳～75歳
限度額	1～100万円まで
金利	8.0％～18.0％
返済期間	最長5年間

ホームページを確認すると、70代の方でも相談を！というフレーズがあります。返済期間は最長5年間です。

返済も定額制で、引き落としも可能なので、振り込み忘れの心配もなく安心して返済することができます。

金利も低めなので75歳以下の方は十分検討してみる価値はあるでしょう。

• プランネルフリーローン

㈱日本文化センターのキャッシング会社です。

年齢制限	20歳～79歳
限度額	10～100万円まで
金利	15.0％～18.0％
返済期間	最長6年間

79歳まで申し込みができます。返済期間も最長6年ありますので、無理のない返済も可能です。

定額引き落とし制ですので、返済忘れも防止できます。

フリーローンなので使い道は自由です。

銀行のシニア向けローンを検討してみるのも価値ありです！

近頃は70代の方でもバリバリと現役で活動されていらっしゃる方も多いですよね。

そういった社会情勢から、各銀行では高齢者向けのローン商品を提供しているところもあります。このような商品は銀行ごとにより条件などが異なりますので、ご自分に合った条件の商品を探してみましょう。

また、持家のある方は、リバースモーゲージローンを組むという手もあるのです。

つまりリバースモーゲージローンは、持家を担保にして、お金を借りる方法です。

基本的には契約者が亡くなった時に家を売ったお金で返済を行うので、毎月の返済などは必要ないケースが多いです。また、利用限度額の範囲内であれば、何度でも借り入れを行うことができます。

しかし、気を付ける点もあるので注意しましょう。

まず、借入の金額ですが、売却する持家の評価価格以上に借り入れることはできません。たとえば持家の評価額が1000万円なら1000万円まで借り入れることが可能となるのです。

そして、基本的には契約者が死亡後、売却しますので、遺産として残すことはできません。同居人がいる場合は、別の住居に退去をする必要があります。

現在お一人で住まれていて、遺産を残す相手のいない場合は問題ありません。

しかし、現在配偶者や子どもなどと一緒に住んでいる場合、遺産として家を引き継ぐ予定のあった場合は、ご自分が亡くなられた後の話をきちんとしておく必要があります。

商品によっては、配偶者までなら引継ぎができる場合もありますので、契約内容をよく確認することが大切です。

リバースモーゲージローンを組む場合は、家族で内緒にというのは難しいものがありますので、よく考えて申し込みましょう。

年金収入のみでもＯＫな所も？オススメシニア向けローン3選

各銀行が提供しているシニア向けローン・リバースモーゲージローンは一体どのようなものがあるでしょうか？

今回は、オススメのシニア向けローンを3つご紹介します。条件が合えば、利用してみる価値はあるかもしれません。

• 荘銀シニアローン年金プラン

荘内銀行のシニア向けローンです。

年齢制限	60歳～75歳
限度額	200万円まで
金利	4.5％または6.5％

荘内銀行で年金を受給している人というのが利用条件になります。そのためには、荘内銀行の営業区内に住んでいる必要がありますが、金利も低金利ですので、条件に合う方にはオススメのローンです。

• みずほプライムエイジ

みずほ銀行のリバースモーゲージローンです。

年齢制限	55歳以上 （上限なし）
限度額	4000万円まで （持家評価額〈みずほ銀行が判断〉と比べて低い方） 利用可能額は、貸付限度額の50％まで
金利	（変動金利） 短期プライムレート（基準金利）＋年2.0パーセント

東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県に持家のある一人暮らしまたは配偶者と浸り暮らしの方限定となります。

月々の返済は一切ありません。持家を売却した時に一括返済となります。また、法定相続人による一括返済も受け入れています。

• 新型リバースモーゲージ「充実人生」

東京スター銀行のリバースモーゲージローンです。

年齢制限	55歳以上80歳以下 （配偶者がいる場合、配偶者も年齢55歳以上）
限度額	500万円～1億円まで （個別で価格設定があります）
金利	（変動金利） 基準金利＋調整幅2.8％

年金収入などで、年間120万円以上の収入があることが条件となっています。契約者が死亡した場合、条件を満たせば配偶者に引き継ぐことが可能です。

月々金利分を返済する必要があります。指定の圏内に住宅を構えていて、来店できる方限定です。

ご注意ください…借り入れをする際には冷静な判断を！

70代の方の借り入れには様々な制約が付く場合が多く、中々思いの通りの借り入れができないかもしれません。

現在はインターネットを利用して様々な業者を探すことができますが、悪質な金融業者や闇金に引っ掛からないように注意することが必要です。

以下のような業者には特に注意しましょう。

• 事業者登録番号が記載されていない
• 金利が著しく低いまたは20％以上
• 貸付額が年収の1/3を超えている
• 連絡先が携帯電話の番号のみ
• グループ返済などを指定する

このような業者の場合は、違法業者である可能性がありますので、よく注意しましょう。また、もしすでに借り入れをしてしまっている場合は、速やかに弁護士など相談機関に相談することをオススメします。

中には高齢者をターゲットに絞った業者もあるので注意が必要です。

どこからもお金が借りられないとなると焦って契約内容もよく確認せずに、お金を借りられるところならどこからでもと契約をしてしまう場合も見受けられます。

そういった場合に、相手が闇金などの悪質業者であれば、それこそ死ぬまで一生強引な返済を強いられる可能性もあるのです。

また、借金が残ったまま万が一なくなってしまった場合、その残債は相続人へと引き継がれていくことになりかねません。

残りの生涯を充実して過ごす為にも、借入を行う際には無理のない返済計画を十分に練って確実に返済ができるように努力することも大切です。