「短期間に複数社に申し込みしたら審査に落ちる」そんな話を聞いたことがありませんか ？実はこの話、根拠があり、短期間の複数社申し込みが審査に影響を与えることは事実なのです。
なぜ、そんな話が出るのか、そして短期間の複数申し込みは本当に審査落ちの原因になるのか、今回はそのあたりについて確認してみましょう。
信用情報機関で見ると申し込み状況は一目瞭然！
複数社への同時申し込みなんて言わなきゃバレない！と思ってる人は要注意。そんなの金融会社にかかればすぐにばれてしまうものなんです！
なぜバレるのか？そこには我々には見ることのできない【信用情報】の存在があるからです。
信用情報を見ると顧客の借り入れ状況が一目瞭然！
信用情報を取り扱っている組織はいくつかあり、各社から提供される顧客情報を随時集め、参照することが出来るようなシステムを運営しています。
問題の複数申し込みの例を見てみますと、ある一社に申し込みをした場合、その申し込み先が信用情報を閲覧する際、【今、申し込みがあっている】というようなことを申請します。
そうすると次に申し込んだ会社が見るのは、元々あった信用情報+今現在申し込みをしているという情報になるのです。
そういうわけで、複数申し込みはバレてしまうというわけですね。
複数同時申し込みはリスクの高い客と思われる原因になる
複数社への申し込みがバレる理由はわかったと思います。けれど「保険のために何カ所かに申し込むことの何が悪いの？」「落とされた場合のことも普通は考えるものでしょ」とな不利になるのかわからない、という人もたくさんいると思います。
そういう時はちょっとだけ自分の身に置き換えてみましょう。2～3日のうちにいろんな人に「お金貸して！」っていう人を見たらどう思いますか？焦って金策をしているように見えませんか？
そう、複数社への申し込みは、お金がなく切羽詰まっているという印象を与えかねないのです。
切羽詰まっている人に貸すというのは、お金が返ってこないというリスクをはらんでいます。身内なら貸すかもしれませんが、そこは貸金を生業とする業者。数字しか見ていませんので、厳しい目で審査されることになるでしょう。
金融会社にとって、貸したお金が返ってこないのは商売上あってはならないことですので慎重にならざるを得ないのです。
それでも複数社に申し込みしたいときは２～３社に抑えておこう！
とは言っても、確実にお金を借りたい！という人は保険の意味でも複数社に申し込みしたいですよね。そんな人も安心してください。２～３社程度への申し込みなら結構みんなやってることなんです。
なので、ほんの２～３社への申し込みなら保険だな、ととらえてもらえますが、それ以上となると「何かあるんじゃないか？」「この人は返せないんじゃないか？」と警戒されてしまいます。
一社じゃ不安！という場合は２～３社程度にとどめておくのがべスト。焦ってたくさんの会社にするのは失敗の元というわけですね。
同じ会社への申し込みは無駄な努力
複数に同時に申し込むのがダメなら一社に絞っちゃえ！落ちても何度でも受ければいいさ！なんて気楽に考えるのもちょっと考え物。同じ会社への申し込みは無駄足となることが多いようです。
一度落ちた会社を受けるには劇的変化が必要
一度審査落ちした相手に、もう一度申し込むには、必ず落ちた原因を取り除いておく必要があります。でないと、同じ理由で改めて落とされるのは目に見えていますから。
それをわからず、何度も何度も繰り返し申し込みをしても業者にはいい迷惑。最後には面倒になって門前払いされてしまうようになるでしょう。
審査には必ず落ちる理由が存在する
落ちた理由を取り除くと言っても、その理由がわからなければどうしようもありません。審査落ちの理由は様々ですが大体は下記の４つであることが多いでしょう。
- 多重債務者である
- 公共料金や携帯代を含む返済遅延を繰り返している
- 給与が安定していない
- 自営である
この4つが審査落ちの代表的な原因。思い当たることがありませんか？もし、改善できれば審査に通るようになるかもしれませんよ！
審査に落ちてしまった時は時間をおこう
受けれるところは全部受けたけどすべて審査落ちしちゃった…。というときは再度同じところに申し込むしかありません。でも、前述のように何度も繰り返し申し込み続けると、審査すらされずに門前払いされてしまうことも。
ですので、同じ会社に申し込むときは少し時間を空けておく必要があるのです。
審査落ちしたら半年待って再度申し込もう
一度落ちた会社に連続して申し込むのは危険。ではどうしたらいいのか？というと半年待つようにすればいいのです。
落ちてすぐに受けても、申し込み先にしてみれば「そんなにすぐ条件が変わってるわけないじゃん、審査の無駄無駄」と思われ、まともに相手にしてもらえません。
複数申し込みが直接審査落ちの原因というわけではない
ここまで複数社への申し込みは良くない、審査に悪影響を与える！と書き続けましたが、実は複数申し込みが即審査落ちにつながることはなく、実際には何社も同時に受けて受かっている人もたくさんいます。
確かにマイナスポイントであることは間違いありませんが、直接的な原因とはなることはないんです。
審査はポイント制なので他の条件も影響する
なぜ、直接的な審査落ちの原因とならないのか、それを知るためにはどうやって審査されているのかを知る必要があります。
たいていの金融会社は、ポイント制を取って顧客の選別をしています。 どういうことかというと、良い条件にはプラスポイント、悪い条件にはマイナスポイントを付けるということです。
例えば、Aさんが借り入れしようとしたとします。Aさんは有名な老舗企業勤務で年収1000万円の高給取り、でも、多重債務があり返済遅延経験が何度かあります。
申し込み先の金融機関によって評価ポイントが変わりますが、この場合、勤務先の評価がプラス5ポイント、年収が3ポイント、多重債務がマイナス1ポイント、返済遅延がマイナス2ポイントと仮定して、合計5ポイント。
Aさんはプラスポイントですから無事審査に通ることが出来ました！本当はもっと複雑なのですが、ざっくりと言えばこんな風にポイント計算されています。
ですので、例え、複数社に申し込んだとしても即審査落ち！とはならず、その他の条件が良ければ落ちずに済むことはありますよ。
短期間の複数社申し込みは絶対NGではない
結論としては、短期間に複数社申し込むことはマイナスではあるけれど絶対にダメ！というわけではないということです。
なので、保険の意味でも他に１～２社に申し込んでおくのもアリかなと思います。
しかし、同じ会社への集中申し込みは避けた方がよさそうですね。
