キャッシング、カードローン、クレジットカード等の利用で、著しく自身の信用を損ねるような行為、すなわち、返済を延滞してしまったり、未払いであったりした場合。
利用していた金融業者、信販会社から個人信用情報機関に報告が行き、その詳細を記載されてしまうことになります。
これが俗に、金融ブラック、あるいは、金融事故、と呼ばれているものです。
金融ブラックとして個人信用情報に記載されてしまうと、この先、新しくクレジットカードをつくったり、カードローンやキャッシングの利用ができなくなる、と言われています。果たしてそれは真実なのでしょうか?
金融ブラックにも色々種類があるって本当?
金融ブラックになる要因は、借金の遅延や未納によるものですが、その先にはさまざまなケースが存在しています。
ブラックリストに載せられてしまうケース
金融ブラックになってしまったことをブラックリストに載ってしまった〟という表現をすることがあります。
実際にブラックリストなるものが存在しているわけではなく、「個人信用情報機関に自身の延滞、未払いなどの金融事故情報が記載された」ことを、ブラックリストと簡潔に言い表したものです。
金融ブラックは、単なる返済の延滞や未払いということだけに止まらず、次に挙げる4つのようなケースも相当します。
- 自己破産をした
- 任意整理をした
- 民事再生をした
- 過払い請求をした
法的手続きを取る場合はブラックリスト掲載も考慮して
自己破産、任意整理、民事再生、過払い請求。この4つとも法律にさほど詳しくない個人が簡単に処理できる類のものではなく、弁護士等法律の専門家に間に入ってもらった上で法的手続きをとることになります。
弁護士を頼み、法的手続きを取らざるを得ない場合には、ブラックリストに載るということを重々承知の上で行いたいものです。
未払い・遅延なくても借金無理!?申込みブラックにご用心
ブラックリストに載ることを避ける上で気をつけたい事柄が、もうひとつあります。それは、申込みブラックです。
複数社に一度に借入を申し込むと、どの会社からも敬遠され、結果、どの会社の審査にも通らないということが多くあります。これを申込みブラック、と言います。
複数社をいっぺんに申し込んでおけば、どこかしらの審査にはひっかかるだろう、などと考えそうですが、実際には、むしろ真逆。
申込みブラックは貸金業者から敬遠され、むしろ審査には通りづらくなってしまいます。
「銀行と消費者金融、それぞれ形態が違うところに申し込んでいるから大丈夫」と考えるのも間違い。
銀行、消費者金融、どちらからの借入もいずれかの個人信用情報に記載され、情報が共有されていることがほとんどだからです。
金融ブラックでも借りられるケースがある!?
人生に於いて、手持ち以上の額のお金が必要になるということは、おそらく何度も訪れます。そんなとき、新たな借入は難しいとされる金融ブラックと思しき人は、どのように対処したらいいのでしょうか?
審査に落ちつづけても金融ブラックではないことも!
キャッシング・カードローンの審査に落ちつづけてしまい、周囲からも、「ブラックリストに載ってるんじゃない?」などと言われ、返済遅延など、思い当たる節もあり、自身は金融ブラックなのだ…、と決めつけているような場合。
こういったケースは、思い込みブラックと呼ばれ、借入時の希望条件をちょっとだけ変えたりすることで、次は簡単に審査に通ったりするものなのです。
ブラックならぬ、グレーというケースも存在します。返済能力はナシ、とみなされてしまうのがブラック、とするならば、グレーは「ややアヤシイ警告レベル」といったところでしょうか。
しかし、あくまでグレーなので、審査に慎重になる貸金業者は確かにあるけれども、スンナリ融資が通るような貸金業者も少なくはないので、諦めずに申し込んでみましょう!
自身がブラックリストに載っているかどうか心配ならば、個人情報信用機関に問い合わせて、情報開示してもらうという方法もあります。
おまとめローンなら、低金利の大手貸金業者でも借入可能
ブラックでも低金利で借りられる、以下のような手もありますよ!
返済に困窮して弁護士に相談した場合、ただちに法的手段を取る、ということは少なく、まずは、おまとめローンを勧められることが多いようです。
おまとめローンを扱っているのは、主に大手消費者金融、銀行などです。単なる借入申込みでは敷居が高く感じられる大手銀行、消費者金融も、おまとめローンなら比較的審査が通りやすいのが実情。検討してみてはいかがでしょう?
おまとめローンがオススメの銀行・消費者金融リスト
おまとめローンにオススメな銀行・消費者金融のリストです。大手ばかりで安心に借りられますし、なにより低金利が魅力!ぜひ参考にしてください。
銀行・消費者金融名 | おまとめローン金利 |
---|---|
足利銀行 | 4.5%〜 |
オリックス銀行 | 3.0%〜 |
住信SBIネット銀行 | 2.99%〜 |
千葉銀行 | 4.3%〜 |
みずほ銀行 | 3.0%〜 |
武蔵野銀行 | 4.0%〜 |
横浜銀行 | 4.8%〜 |
北日本銀行 | 5.0%〜 |
アイフル | 4.5%〜 |
プロミス | 4.5%〜 |
アコム | 4.7%〜 |
セゾンファンデックス | 6.8%〜 |
モビット | 3.0%〜 |
金融ブラックの人でも借りられる! 裏技を伝授
前項では、金融ブラックと思しき場合でも、単なる思い込みブラックに過ぎないことも多々あり、借入時の希望条件を多少変えることによって、審査に通る可能性が高くなることをお伝えしました。
この「希望条件を少し変える」ということについて、もう少し詳しくご説明したいと思います。
消費者金融など貸金業者からの借入には総量規制がかかる
総量規制というコトバをご存じの方も多いと思います。これは、「貸金業者は、借入希望者に年収の三分の一を超える金額を貸し付けてはならない」という法律です。
消費者金融などの貸金業者は大手・中堅、街金などの小規模経営のところも含め、この総量規制の適用を受け、この法律をきちんと守っています。
あなたがどんなにお金に困窮していても、借入希望が年収の三分の一を超えてしまっているようなら、貸金業者の借入申込の審査には通りません。
つまり、借入申込時、希望条件を出すとき、「どうせ借りるなら多めに借りておいた方がよい!」とばかり、多額の貸付希望を出せば、審査に通りづらくなることはあきらか。
借入希望額を最小限に留めれば案外スンナリ融資が通ってしまったりするものなのです。
総量規制がかからない借入があるって本当?
「お金を借りるときは必ず、総量規制がかかるから、年収の三分の一以上を借りることはできないんだな」そのように納得くださった方も多いと思います。
確かに、貸金業者でカードローンやキャッシングを申し込んだときは、総量規制の範囲内、年収の三分の一以内でしかお金お借りられません。
しかし、それはあくまで貸金業者に限った話。消費者金融などは貸金業者なので、総量規制の適用を受けますが、銀行のカードローン、キャッシングでは総量規制は一切かかりません。
つまり、銀行からの借入なら、年収の三分の一を超える金額の貸付でも可能であるということなのです。
ブラックでも総量規制の範囲以上の借入が可能!?
ここで、金融ブラックの人でもお金を借りられる、とっておきの裏技をお教えしたいと思います。
ブラックの可能性の高い人は、希望融資額を下げることによって、審査が通りやすくなるということを先ほど、お伝えしました。
この方法では貸付希望額を総量規制の枠内に留める必要はありません。つまり、年収の三分の一以上の金額でも借入できる可能性が高いということです。
保険契約者貸付制度の大きなメリット2点!
保険契約者貸付制度を利用することで、ブラックの可能性の高い人出もお金を借りられる、しかも、総量規制の適用を受けず、高額貸付も可能ということが分かりました。
保険契約者貸付制度にはさらに、このような大きなメリットが2つもあるんです!
- 3〜5%の低金利で借りられる!
- 返済はまとまった金額が用意できてからでOK!
低金利で借りられて、月々の返済に追われることもない。まさに夢のようなプランですね。
金融ブラックでお金が借りられず、本当に切羽詰まっているとき、このような手段を覚えておくと役に立つかも知れません。
金融ブラックから自由になるために!
金融ブラックであっても、カードローンやキャッシングが可能になる方法について調べてきました。
でも、お金というものは本来、計画的に使い、計画的に借り、計画的に返済することが何より大事なことだと思うのです。
必要なとき、必要な金額を、なんの心配もなくスムーズに借りたいのならば、やはり、金融ブラックになるようなことは避けた方が無難です。
もし、自身が金融ブラックになってしまったら…
しかし、不運にも、もしブラックリストに載ってしまい、金融ブラックになってしまうようなことがあったら…。
金融ブラックでもお金を借りられる裏技を知っていたところで、「一生、自分はブラックリストに載ったままなのか」と悲嘆にくれてしまうかもしれません。
しかし、ご安心ください!
ブラックリストは一生ものではなく、時期がくれば消滅するもの。
「今後は金融ブラックになるような失敗はおこさないぞ」としっかり肝に銘じ、金融ブラックから解き放たれる、そのときをじっと待ってください。
ブラックリストが消滅するまでの期間
最後に、ブラックリストが消滅するまでのおおよその期間を表にしてみましたので、どうぞ参照してみてください。
銀行系 | クレジット系 | キャッシング系 |
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延滞/5年 | 延滞/5年 | 延滞/1年 |
代位弁済/5年 | − | − |
任意整理/5年 | 任意整理/5年 | 任意整理/5年 |
自己破産/5年 | 自己破産/7年 | 自己破産/5年 |
申込みブラック/1ヶ月〜半年 | 申込みブラック/1ヶ月〜半年 | 申込みブラック/1ヶ月〜半年 |