キャッシングは定職についていないと審査でハネられますよね。理由は収入がないため返済ができないからです。
逆に言えば、何らかの職についていれば、返済能力アリと見なされ審査に通る可能性が高くなるのです。
今回は「契約社員」でのキャッシングについて考えていきましょう。
アルバイトより契約社員が通りやすいのか、正社員や派遣社員の違いとは?詳しく解説していきます!
そもそも「契約社員」って何?雇用形態の違い
よく「契約社員」と「派遣社員」を混同することがありますが、この二つは似て非なる雇用形態です。
まず「派遣社員」は、派遣会社を仲介して雇用契約を結ぶ社員ですよね。そのため、派遣会社に評価が伝えられ、派遣途中の解雇や雇用継続が左右されます。
「派遣会社」を仲介していないので、契約更新時には自分で交渉することもできます。短期間雇用から長期間雇用まであるのが「契約社員」です。
正社員より働き方の自由が効くので、あえて契約社員になる人もいます。
契約社員はどうやったらなれるの?
ハローワークや求人サイトなどで「契約社員」の募集を探すしかありません。知人や友人からの紹介でもいいでしょう。
最初は契約社員から様子を見て、後に会社が正社員にする、というケースがあるようです。
何にせよ、条件を見て契約社員のままで更新するか、正社員になるか選べるスタンスです。会社から正社員にならないか、と打診された時点で能力を評価されていると考えて良いでしょう。
しかし正社員になるにしても条件が合わないなら、そのまま契約社員で更新を重ねることもできます。
福利厚生を考えると正社員になっておいた方がよいと考えられがちですが、仕事の責任や量が増えるので、一概に正社員が良いとも言えないのです。
とはいえ、契約社員になれるだけのスペックがあれば、正社員に挑戦してみてもいいかもしれません。
「契約社員」になったらお金借りられるの?
無事に契約社員になったからすぐキャッシングができる、と思ったら大間違いです。
キャッシングの審査には「勤続年数」という項目があります。キャッシング会社によって細かい違いはありますが、半年~1年以上の勤続年数がないと審査落ちする可能性が高くなります。
どんなに高収入の契約社員になったとしても、入社1か月目でいきなり申し込みをしても勤続年数が足りずに借りられないでしょう。
契約社員で高収入、というのはあくまでたとえ話で、現実はそう上手くはいきません。もしそんな求人があったら、きっとキャッシングに頼らずともいいはずですから。
高収入の人はそもそもキャッシングする必要がないかと思われます。よほどの浪費家でない限り、万一に備えて貯蓄をしているはずですので…。
勤続年数が審査項目にある理由
なぜ勤続年数が審査項目にあるのでしょうか。その理由は、「安定した生活をしているか」を知るための重要なことだからです。これは「社会的信用度」と呼ばれます。
例えば、勤続10年の契約社員と入社3か月目の正社員、どちらが信用度が高いかと言うと、契約社員の方が勤続年数で遥かに信用があります。
10年も続けているということは、それだけ勤務態度が真面目であり、かつその収入でも生活が比較的安定していて返済する余裕があるとみなされるからです。
もちろん、正社員で勤続10年なら文句はありません。契約社員でも1年以上働いていれば、それだけ更新してもらえるほどの安定度があると考えられます。
もう一つ「居住年数」という項目もあります。契約社員で転勤はあまり聞いたことがありませんが、引っ越しを繰り返していると、居住年数が短くなります。
一か所に長く住んでいる、ということも「安定した生活」をしているかの基準になります。一番信用度の高いものは一戸建て(実家など)に住んでいることです。
キャッシングは20歳から可能ですから、ずっと住み続けているということは居住年数も20年以上となるわけで、審査にも良い影響を与えます。
キャッシングの審査において、「勤続年数」と「居住年数」は最も重要な項目と言えます。
アルバイトでもキャッシングOK!収入があるかないかが重要!
契約社員でないとキャッシングできないのかというと、そうではありません。
勤続年数が長ければ、アルバイトでも充分に借りられるチャンスはあります。勤続年数より重要なのは「毎月返済する収入があるか」です。
低収入でも審査に受かってキャッシングできたということもありますし、借りられる限度額は下がりますが一定以上の収入が必要なわけではありません。
しかし専業主婦(主夫)や無職の人は収入がないのでキャッシングはできません。収入がないということは返済もできないということだからです。
ちなみに信用度は以下のようになっているキャッシング会社が多いようです。
正社員>契約社員>派遣社員>アルバイト・パート
これはどうしても正社員の方が安定しているとみなされるのです。正社員と言っても給与の低い人はいますが、まとまったお金を借りたい時は正社員の肩書は強みがあります。医療費など高額の出費はイタイですよね。
傷病手当や医療保険に入っていれば後で返済できるので、借金で青色吐息になることも少ないでしょう。
過去の返済状況に注意!
正社員でも過去7年間に返済の滞納や遅延があると、信用度が落ちますのでご注意ください!債務整理した人も審査落ちする可能性が高まります。自己破産した人は審査落ちします。
これも信用度に影響することで、「きちんと返済してくれるかどうか」をキャッシング会社は見ているのです。
キャッシング会社は「個人信用情報機関」に加盟しており、申込者の過去5~7年の返済状況を照会することができます。
そこで金融事故と呼ばれる「返済の滞納、遅延」「債務整理など」の記録も分かってしまうのです。
厳しいキャッシング会社だと、1回の滞納があるだけで限度額が下がったり、最悪審査落ち、ということがあります。
債務整理で自己破産した人は、自己破産が決定してから7年間はキャッシングもローンも組めませんので注意してくださいね。
大切なのは勤続年数、正社員でも長く働こう
契約社員は雇用期限がありますが、更新で長く続けるか、正社員になる道も開かれています。
また雇用更新を重ねてキャッシングするか、正社員になってキャッシングするかで限度額が違ってくるでしょう。
「正社員だから審査も余裕だよね」と思って申し込みをしたら勤続年数が短すぎて審査落ち、でガッカリしないように、最低でも1年以上は働いてから申し込みをしましょう。
これは契約社員でも一緒です。もう一度言いますが、重要なのは
- 収入があること
- 勤続年数
- 居住年数
この3つです。
長く働いて条件を満たしてから、満を持してキャッシングに申し込みましょう!