「もう限度額いっぱいまでお金を借りているけれど、正直もうちょっと借り入れをしたいなぁ…」。
そう思っている方は、結構多いんじゃないでしょうか。
「でも、増額するためには、厳しい審査がありそうだし、なかなか難しいんじゃないの?」
確かに増額するには審査があり、必ず通るものではありませんし、また審査に落ちた場合には、デメリットがあるのも事実です。
しかし、だからと言って諦めるのはまだ早いですよ!
増額するにはいくつも条件があります。ここでは、その条件を解説し、どのようにしたらカードローンの限度額を増やして上手に利用できるのか、方法をご説明します。
そのカードローン、増額可能な商品ですか?
借り入れは、できれば一社にまとめて行うのがお得です。
なぜかというと、まとめた方が上限があがりやすくなり、また上限があがると、それに従って金利が安くなるからです。
増額可能か商品内容をチェックする
カードローン、と一口に言っても、様々な内容の商品があります。
現在利用しているカードローンの限度額を増やしたいと思ったら、まず一番最初に行うべきことは、商品内容の確認です。
中には自分が利用している商品が、そもそも増額が不可能な商品だった、という場合もありますので、そうであればどんなに頑張ったところで増額はできません。
案外と自分の利用している商品について分かっていなかったり、または思い違いをしていることもありますので、まずは最も基本的な部分、「増額ができる商品かどうか」をチェックしておきましょう。
きちんと返済してますか?返済実績で信用度をアップ!
増額できる商品だとわかったら、次のステップ、申し込みに進みましょう。
ただ、申し込みをしても利用額が希望通りに増えるというわけでもありません。
返済期日を守って信用してもらえるお客さんになる
新規の申し込みの場合には、「この人にお金を貸しても大丈夫かどうか」を審査しますが、増額のための審査でまずチェックされるのは取引情報です。
取引状況とは、今現在の返済が遅れずに、きちんと約定日通りに行われているかどうかということです。
お金を貸す側にとって最も大事なチェックポイントは、「延滞せず、期限内にちゃんと返済してくれる、信用できるお客さんであるか」ですので、あなたがきちんと期日を守って返済していることが重要です。
実際のところ、一度でも返済に遅れがあれば、審査に通るのは不可能に近いくらい難しいと言えます。
もう一度、返済に延滞がないか見直してみるのも大事なです。
いきなり大きな増額はしない
また、あまり大きな増額を希望しないのも無理がなく、審査に通りやすいでしょう。
増額をすると、今よりもお金がたくさん使えるようになりますから、かえって月々の返済が滞ってしまう、なんていうことも想定されます。
返済が滞ったうえに、債務整理などに至るリスクも増えるため、貸す側の会社も慎重になるのは当然でしょう。
場合によっては申し込みをしても、返済実績により増額できないばかりか、逆に減ってしまうケースもありますので、現在の自分の借り入れと返済状況などを見直して、大丈夫そうであるとわかってから申請することをおすすめします。
金融機関からの提案は絶好のチャンス!
そして真面目に返済を続けていれば、時には金融機関、貸金業者の方から「増額しませんか?」という内容の連絡が来ることがあります。
また、増額することにより金利が安くなることがあります。今まで増額は考えていなかった人でも、このような提案があった場合、検討してみるのも良いのではないでしょうか。
ようは、貸す側の心証を良くするポイントは「たくさんお金を借りながら、きちんと返済してくれるお客さん」になることなのです。
年収の1/3以下まで!借り入れ金の割合は範囲内かどうか
貸金業法には、個人の借入総額が年収の1/3までに制限される『総量規制』という仕組みがあります。(これには一部の例外や除外となる借り入れもあります)
増額したい場合も、年収に対する借入金の割合がこの1/3を超えてしまうと、枠を増やすことはできません。
この総量規制が適用されるのは、消費者金融のみです。銀行には適用されませんので、こちらでは年収の1/3を超える貸付けも可能です。
しかし、たくさん借り入れをすれば、その分の利息を付けて返済しなければなりません。
規制の範囲内の金額しか借りられないというのは、一見不便に思えますが、借り過ぎを防ぎ、利用者が安心して借入れできるための法律なのです。
個人向け総量規制の内容を理解しておく
では実際に、総量規制とはどのようなことなのか、見ていきましょう。
まず個人のお客さんから新しく貸付けの申し込みを受けると、貸金業者は指定信用情報機関の持っている個人情報を使って、他の貸金業者との取引状況、借り入れ残高などを調べます。
さらに貸金業者は、1ヶ月の貸付けの合計金額が5万円を超えていて、貸付残高が10万円を超えるリボルビング契約を締結した時には、必ず毎月指定信用情報機関からの情報を使い、残高を調べることが義務付けられています。
また、貸付残高が10万円を超える場合、3カ月以内に一度は上記と同じように残高を調べなければなりません。
個人向け総量規制には「例外」と「除外」がある
総量規制には一部、「例外」や「除外」になる貸付けがあります。
「例外」は年収の1/3を超えている場合でも、返済能力があると判断されて貸付けができるというものです。
「除外」は総量規制の対象にならない貸付けで、自動車を購入する時の自動車担保貸付けや、不動産購入時の貸付けなどが相当します。
例外 | 除外 |
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顧客に一方的有利な借換え | 不動産購入のための貸付 |
緊急な医療費の貸付 | 高額医療費の貸付 |
個人事業者に対する貸付 | 自動車購入時の自動車担保貸付 |
配偶者と併せた年収の1/3以下の貸付 | 緊急時に必要と認められる費用のための貸付 |
ちなみに、貸金業者が自分のところでの貸付け残高が50万円を超える貸し付けを行う時、または他の貸金業者を含めた貸金の総額が100万円を超える時には、収入がわかる、証明となる書類を提出するよう求めることになります。
キャッシングはあくまでも「借金」ということを忘れない
急にまとまったお金が必要になった時には、新しく借入れ先を探す前に、今現在利用しているキャッシングの会社に増額を相談してみるのも良い方法です。
返済が楽々!でも、リボルビング払いの注意点
こういった、お金がない時にはとても便利なキャッシングですが、簡単に借り入れできるようになったため、つい感覚がマヒしてしまうことがあります。
最近のカードローンは、リボルビング払いで毎月一定額を返済するようになっているので、たとえば借り入れた金額が大きくなっても返済額が変わりません。
利用者は返済が楽に出来るため、さらに利用してしまう、ということが起こります。
しかし、キャッシングはあくまでも「借金」なのです。
借入金が大きくなれば、利息ばかり支払って、元金が少しも減らない、なんていうことも有り得ます。
カードローンを利用する時には、本当に必要な分だけ借りたり増額することと、自分の収入に合った無理のない返済ができるよう、きちんと計画を立ててキャッシングをするよう心掛けましょう。