今回ピックアップしてお話しするのは、九州は福岡にある「有限会社エフォートコーポレーション」の特徴についてです。
公式サイトも持っており、九州での利用者を最優先にした融資を行なっていますが、全国への振込融資も展開しているので、全国の皆さんも注目していい企業です。
エフォートってどんな会社?
公式サイトで、「福岡県大手キャッシングサービス」と自ら称しているのが印象的なエフォートコーポレーション(以下、「エフォート」と表記します)。では、その特徴を覗いてみることにしましょう。
申込みは全国各地からネットで
まずは申込方法です。9:00~18:00までは電話での受付・相談も行なっていますが、公式サイトでは、インターネットから24時間受付を行なっている点を強調しています。
来店不要で契約が完了する
エフォートは福岡県知事に営業の届け出を行なっています。これは、「本社あるいは店舗を福岡県内にしか持っていない」ことを意味していますが、ネットを利用した全国からの申込みには影響を与えません。
それは契約の流れにも反映され、以下のような来店不要での仕組みが出来上がっています。
全国各地の中小消費者金融も採用しつつある、全国対応の振込融資ですが、エフォートは既にその流れを構築し、ネットを主体とした経営をしていることがわかります。
エフォートにある2つの契約方法
エフォートだけでなく、多くの中小消費者金融が採用している融資の方法は、「証書型貸付」と呼ばれるもの。これは証書に記載された金額を契約時に融資して、その後は返済のみという内容の契約です。再度借り入れを希望する場合は、新たな証書を作成し、そこに記載された金額の融資を受けるのが一般的です。
「極度額借入契約」って何?
エフォートでは、この他に「極度額借入契約」という方式での貸付も採用しています。そのことは公式サイトにも記されていますが、単純に「要相談」としか条件は記載がありません。そもそも、「極度額借入契約」とはどのような契約方式なのでしょうか?
身近にあるのは、カードローンやクレジットカードのキャッシング枠でしょう。これらは「限度額まで何度でも借入れができる契約」として重宝され、キャッシングに詳しくない方の中には、この方式しか知らないという人もいるくらいです。
ただ、それが「極度額借入契約」とは滅多に言われることがないので、その言葉を聞いても「?」となってしまうのでしょう。「極度額(限度額)までなら好きなときに借入れができる契約」として、非常に身近にある契約方法だということは覚えておくといいでしょう。
なぜ「要相談」なのか
エフォートにおいて、極度額借入契約が「要相談」となっているのは、他社との比較で後述するように、「基本は証書型貸付」だという事が挙げられます。エフォートの基本的な融資に対する姿勢を見てみると、その理由も自然と見えてきますので、後述の部分で確認してみてください。
いずれにしても、エフォートには「証書型貸付契約」と「極度額借入契約」の2つの方法があるわけです。そして、後者の方はより慎重な姿勢で契約を行なっているということが特徴でしょう。
消費者金融他社との比較
全国展開している消費者金融ということですから、同業他社との比較もしておきたいところです。エフォートは他社と比べてどのようなメリットとデメリットを持っているのでしょうか?
基本は50万までの「少額融資」
まずは下の表を見てください。エフォートの「証書型貸付契約」の貸付条件をまとめてみました。
年齢等 | 20歳以上で安定した収入があればOK |
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貸付金額 | 1万~50万 |
金利 | 15~20%(新規の場合20.0%以下) |
返済期間(回数) | 借入日から最長5年(60回) |
担保・保証人 | 担保は不要。保証人は原則不要。 |
返済方法 | 約定日までに指定口座へ振込 |
貸付条件を見る限り、同業他社との大きな違いは感じられません。金利は法定金利の上限(10万円未満で年20%、10万円以上で年18.0%、100万円以上で年15.0%)になると考えるのが無難ですが、これは中小規模の消費者金融ならば一般的な相場です。
また、貸付金額が1万~50万円と、業界内では「少額融資」の規模に止めているのも特徴です。先述した「極度額借入契約」が要相談となっているのも、返済実績を見て、問題がない顧客と判断できた場合、この契約もOKとするオプション的な要素が強いものと考えることができます。
他社で断られた人向けの会社?
公式サイトで複数箇所に記載があり、大きな特徴と言えるのが、「他社で断られた方でも柔軟審査」という一文です。
これも中小の消費者金融全体に共通する事柄と言えますが、やはり最初は銀行などの金融機関や大手消費者金融のカードローンを利用する方が大多数で、複数の借入れや事故(破産など)によって審査落ちをした方々が、次の申込先として選択するのが中小の消費者金融ということですね。
エフォートの場合、そのような審査落ちをした全国の借り入れ希望者の受け皿としての存在意義が強くあるでしょう。他社で断られた人の中にも、きちんと返済をしてくれる優良な顧客がいることは確かですから、申込みをしてみる価値は充分にあります。
ただし、全ての人が審査に通るわけではありません。エフォートは消費者金融、すなわち貸金業者として、総量規制の対象となる貸付限度を守らなければいけません。年収の1/3を超える融資は、したくてもできないことを理解している必要があります。
エフォートを利用する際の注意点
他社で断られても柔軟審査をしてくれる、全国対応のエフォート。もし契約をする事ができたら、その後の返済には充分気をつけなければいけない点が存在します。
返済期日は厳守すること
至極当たり前のことですが、返済期日には絶対に遅れないようにしたいものです。特に他社で断られて契約をしてもらえた方には、この点は重要な意味を持っています。
返済には「振込手数料」がかかる
上の表でご紹介したとおり、エフォートへの返済方法は「指定口座への振込」となっています。ご存知のこととは思いますが、口座振込には金融機関所定の「振込手数料」が必要となりますから、元本と利息の他、支払額から振込手数料も毎回負担していることも考慮しなければいけません。
1回数百円でも10回で数千円。最長60回で返済したとなると、その手数料は1万円を超えます。できることなら返済回数を減らし、1回でも早く完済をしてしまうことが賢い利用方法でしょう。
人生設計の建て直しに利用する
他社で断られるといったマイナスな面を、エフォートから融資を受けて返済を終えるまでに解消することができれば、エフォートを利用した価値は充分にあったといえる結果になるでしょう。
逆に、債務を減らすことができず、次に困ったときに、また他社で断られるような状態であり続けるとしたら、折角の柔軟融資も有効に活用できていないと考えるべきです。金銭面の人生設計建て直しのためにも、他では借りれなかった融資を有効活用できるよう、今一度返済計画などに取り組んでみるのも重要です。