学生でもキャッシングOK？就職活動にどんな影響あるか心配

学生生活でもキャッシングがあればとても便利。それどころか、現代社会ではマストだともいわれます。

でも、キャッシングを利用すると就職活動なんかにどんな影響があるかわからないし不安で……。そんな君やあなたに知ってほしいのがキャッシングの実際です。

キャッシングは大人としての基礎知識でもあり、社会で活躍するための技能の一つとしても大変重要です。今回は就職活動を控えた学生諸君向けにキャッシングの利用方法を公開したいと思います。

これだけは！キャッシング利用の最低条件を理解しておこう

キャッシングを利用できるのは大人だけの権利です。人権はすべての人が持ち合わせているはずなのにどうしてでしょうか。子供には権利がないのでしょうか。

決してそうではありません。人権はすべての人にありますが、ケースバイケースで制限が設けられており、すべての権利がすべての人に完全に保証されているわけではありません。

キャッシングの利用は公的な、また法的な行為ですから、未成年者に対して制限を設けているのです。もちろん大人になってもすべての制限がなくなるわけではありません。

むしろ、さまざまな法律で制限があります。キャッシングローンの契約は、法律で制限してキャッシングの利用者を保護しているのです。

キャッシングローンの利用ができる大人ってこういうこと

法律上の大人つまり成年は満２０歳からです。これが基本原則で、未成年者に対しては個別に判断することになります。

キャッシングは法律上の行為であって、単なる金銭の一時的な融通をつけるだけの話ではなく、公的な契約を伴っています。

ほとんどの業者が成年を判断する場合、民法の成年規定を基準に取り決めています。民法では満２０歳以上が成年になります。そして未成年がローンの契約をすることができません。

つまりキャッシングの利用ができても、ローンが使えません。キャッシングローンは利用後に回数を分けて返済するのですから、未成年だと実質上キャッシングは利用できないのです。

成年の学生でも貸金業法と利息制限法に守られている

学生であっても青年していればキャッシングローンを利用できるということになります。はい。その通りです。大人の一員として公的に法律行為を行えます。しかし、同時に他の成年と同様に法律上の制限を受けることもまったく同様です。

キャッシングローンを提供している金融業者が利用者を保護するために義務を負っているのです。

金融業者を規制している法律は次の二種類あります。

• 貸金業法
• 利息制限法

貸金業法では消費者金融業が登録事業であることを定め、消費者金融業者がどのように営業すべきか、また、どのように営業してはだめかを定めています。

そして利息制限法では、キャッシングサービス提供に伴う利息の上限を定めて、過剰な利息支払いによって利用者の生活が圧迫されてしまうことを防いでいます。

法律に守られた利用者に求められる最低限の条件とは

消費者金融では、貸金業法に定められた規制に従って、利用者の年収の３分の１以上の利用はできません。

年収が３００万円であれば、消費者金融を利用したキャッシングローンは１００万円が利用限度になります。業者のホームページで上限５００万円などと表示されていても、１００万円までです。

パート・アルバイトであれ、年収換算の３分の１までしか利用できないことに注意しましょう。もちろん業者によっては会社員という身分が必要とされる場合もあります。

学生であれば、会社員のように安定した月収は期待できないことになり、返済的な問題が生じる可能性が高いからです。この点に配慮した金融業者があります。

学生の制限された収入状況を前提にキャッシングローンを提供している消費者金融を「学生ローン」と呼んでいます。大手ではないですが、歴史もあり長く営業している優良な業者も少なくありません。

他人に知られない！個人情報保護法が利用情報を守る

キャッシングローンの利用経歴が、就職活動に際して何らかのデメリットを生じるのではないかと心配される学生もときどきいるようです。

２００３年に成立した個人情報保護法が、利用状況を他者に漏れることから守っています。キャッシングローンの利用履歴を第三者に開示することを禁じています。

キャッシングローンを利用すると、申込情報から返済情報までが公的な信用情報機関に記録されます。しかし、この情報はキャッシングローンを利用することに関する照会しかできません。

ですから、学生時代に利用したキャッシングローンの経歴は、就職などの活動に悪影響を及ぼしません。

学生がキャッシングローン利用を取り巻く状況まとめ

学生の本文は学業だから、キャッシングローンを使うべきではないという厳しい考え方もあります。このような考え方をするのは、きっと時代がどのように変化しても、学生の身分が守られているという楽観的な生き方が前提ににあるのでしょう。

確かに学校とアルバイト先との往復ですべての時間が埋まってしまうなら、問題です。特に学生は社会との関わりを体験的に学ぶべき時期だからです。ただし、まったく同じ理由で……

社会生活の準備のために経験を積むことが重要です

キャッシングローンの利用はいまや社会生活するための重要なツールです。代表的なメリットだけを挙げると次の２つが重要な要素でしょう。

• チャンスを拡大する
• 計画的な支出を実現する

学生は学業のみならず、実社会で求められるスキルを学習しなければなりません。基本的なスキルを身につけず社会に出てから問題を生じると、未熟な状態で容赦ない責任を追求されるからです。

ショッピングでディスカウントの機会を逃してしまうことまで、自己責任です。自己責任という考え方や範囲は常識になり社会生活を覆い尽くしているからです。

突然の出費に備える預金はもちろん、それ以外の出費に対策するローンの利用は突然の出費を、ローンという計画的な支出に置き換えることができます。

このような経済的な社会的スキルは、しかしまだまだ基本的なツールに過ぎませんが、社会人になってから準備してと構えていると、社会人としてのキャリアを無駄にするかもしれません。

禁止ではなく制限と管理という考え方という意見

先進国では禁止することで事態は悪化することはよく知られています。禁止ではなく制限し管理することが事態を改善するという考え方です。

キャッシングローンの利用を全面的に解禁することは確かに危険かもしれませんが、禁止することから何も得られないでしょう。キャッシングローンも制限することで、安全に管理することが可能になります。

学生がキャッシングローンを利用する主な目的は、交流の活性と計画性の養成だと考えられます。学生の交流はそのまま実社会での資産に結びつきますし、計画的な支出を管理するスキルが伸びることが期待できます。

そこで、キャッシングローンを利用する際の心構えを自分でしっかり持つことが必要にですから、ローンの利用原則を次のように考えましょう。

• 少額利用に限る
• 複数のローンを利用しない
• 短期の完済を目指す

余計な利息の支払いを生じさせず、計画的な収入と支出のバランスを取る計画を立てることが将来に関わる重要事項です。

親の管理下で利用するクレジットカード、カードローン

もちろんご両親など、法的な保護者があれば、未成年でもキャッシングローンを利用することができます。

例えばクレジットカードを利用することが現実的でしょう。クレジットカードにキャッシング枠が用意されているなら、利用可能金額内でキャッシングを利用できます。

銀行のカードローンは貸金業法の適用範囲外ですから、成年未成年問わず学生が利用できる可能性があります。いわゆる家族カードを発行してもらえば、キャッシングすることができます。

• クレジットカードのキャッシング枠
• 銀行のカードローン
• 両親に保証人になってもらう

これらの方法は、両親に内緒で利用することはできませんが、両親などの家族と一緒にローン管理が学べるという意味で、安心できる方法です。

自己責任で利用するための学生ローン。見分け方・使い方

次に親の管理から自律して、自己責任によってキャッシングローンを利用するために必要な知識を紹介しましょう。

学生がキャッシングローンを利用することに特定すれば、一般向けの消費者金融業者ではなく、「学生ローン」と呼ばれる学生向けの消費者金融業者を利用することになります。

学生ローンを自分の意思で利用する、最低限度の条件はパート、アルバイトなどによる収入を確保していることです。

この時に注意したいのは、収入金額の多少ではなく、安定性が重要だという事実です。一時の収入が多くあったという内容よりも、一定の期間継続的に収入を確保してきた経歴が信用に結びつくからです。

経済的に自立していることが、キャッシングローンの利用資格であって、社会の信用を得られるように行動を決定できることが、社会的な自立になります。経済的・社会的自立が求められます。

こんな種類がある！学生ローンの現状をまとめてみる

学生ローンの歴史は古く、中には３０年以上続いている老舗も見つかるほどです。これらの業者はもちろん正規の消費者金融業者として登録済みばかりですが、それぞれ微妙に違いがあります。

女子学生でも利用しやすいように工夫している業者があり、未成年の学生に対応している業者もあります。対象にしている学生も予備校生を範囲にしているか、専門学校生も対象にしているかなど、業者によりさまざまなバリエーションなのです。

それでも学生を対象とした消費者金融ですから、他の消費者金融業者よりも金利の設定を低く抑えたり、利用限度額を低くしていたりと、それぞれが利用しやすいように工夫をしています。

未成年者に対応しない学生ローン

未成年者は両親の同意を必要だとする学生ローンは多くあります。これらの学生ローンは、安全性を最大のアピールポイントにしているようです。

多くの業者が営業実績が３０年を越す老舗です。これらの業者は学生の必要をよく理解しており、手続きに迷うことなく安心して利用できそうです。

学生ローンの代表的なスペックを表にまとめてみましょう。

比較用に一般的な消費者金融のスペックを挙げると…。

学生ローンが１千円から対応しているのが特徴的ですが、金利が特に低いようには見えません。これには仕掛けがあります。金利が契約金額によって決まるのです。

一般的な消費者金融で挙げられている例で、４．８０％という低金利が設定されるのは最高金額の１００万円の融資が決まったときということなのです。

学生ローンの金利が相対的に低いという場合、利用金額に対する設定金利が一般の消費者よりも低く設定されることが多いという意味です。

未成年者の利用に対応している学生ローンもあります

原則的に未成年者はキャッシングローンを利用することができません。しかし、未成年者であってもキャッシングローンが便利であることは変わりないことです。

そこで、決して多くはありませんが、一部の積極的な業者は未成年の学生に対してもキャッシングローンを提供しています。

次に例を挙げておきましょう。

これらの業者は学生ローンを提供している業者の中では比較的歴史が浅い業者です。それだけに他の業者よりも積極性を備えているのでしょう。

危ない！避けるべき違法なキャッシング利用と影響

一方で学生を狙っている違法なローンが存在していることに注意しましょう。正規に対応している業者が少ないなど、学生がキャッシングローンを利用する条件がそれほど簡単ではない状況を悪用して非合法なキャッシングを誘っている業者も紛れているのです。

学生金融に紛れるヤミ金を利用した結果は闇の中です

正規の学生ローンとは、正規の登録をしている消費者金融業者が提供しているローンです。業者が登録することによって、キャッシングローンの利用は法的に保護されます。

非合法な業者を利用してしまうと、あらゆる法的保護を受けることが期待できません。悪徳業者に名簿が出まわり、知人家族に連絡が入ったり、今後の学業の継続すら危うくなるかもしれません。

ほとんどのヤミ金が狙っているのは、利息制限法を上回って、際限なく取り立てる利息だといわれます。いつまでも完済することができなくなり、次から次へとキャッシングローンが積み上がることになるでしょう。

こうして見分ける！正規の消費者金融業者は登録しています

ヤミ金と呼ばれる非合法の業者は、貸金業法に違反していることがほとんどです。貸金業法の規制違反には罰則が伴い、刑事訴訟の対象になるからです。

ヤミ金は正規に登録していません。逆に正規の消費者金融業者は金融庁に登録しています。金融庁では登録している消費者金融業者を検索できるサイトを公開しており、業者の登録状況を確認することができます。

インターネット・広告で確認してから業者に電話する

インターネット利用の広告が当たり前になった時代とはいえ、消費者金融業者にはインターネットに不慣れな業者も少なくない事情が残されています。広告に十全の情報が掲載されていないことがあり得ます。だから事前に電話をして条件を確認しましょう。

業者を選ぶときから安全性には気を抜けません。悪徳業者は電話をいつも待っているからです。一度、電話を受けると何度でも繰り返して勧誘してきます。こちらの生活などに配慮するはずもないからこそ悪徳と呼ばれているのですから。