お金をキャッシングする方法は、消費者金融、銀行、カード会社と様々あります。どこで借入するのが自分にとってベストなのか?どれだけ借入できるのか?気になりだしたら、疑問は尽きないものです。
ここでは、法律による借入限度額の規制や、ショッピング枠とキャッシング枠の違いなど、キャッシングにまつわる疑問を徹底的にご紹介していきます。
まず始めに知っておきたい、総量規制とは何か?
平成18年12月に貸金業法が改正され、段階的に借入の規制が始まりました。そして、平成22年6月に「総量規制」が完全施行され、個人の借入については、借入総額が年収3分の1を超えない事が、絶対条件となりました。
貸金業者は、個人の現状借入金額を確認した上で、年収3分の1以内になるように貸付する事が義務付けられています。
違反すると罰せられますから、近年ではルールを無視した貸付はまずありません。
この影響で、既に借入額が年収3分の1を超える人は新たな借り入れが出来なくなり、困る人が多く出ました。今まで、返しながら時々借入する生活をしていた人にとって、全く借入できない状況は厳しいものです。その厳しい状況を取り払う為に、過払い返還請求(※)をする人が続出しました。
過払い請求とは、
過去に29.2%の金利で完済であっても、過払い請求を行えば、現在の利息制限法が適用されるので、払い過ぎたお金が戻ってくる場合があります。司法書士などの法律家に依頼して、手続きをするのが一般的です。
注意しておきたいのは、過払い返還請求をすると、その貸金業からは二度と借入できない可能性が高いということです。その理由は、自らが納得して(金利などの条件について)契約したはずの人が、後になって異議申し立てをしている状態が、「過払い返還請求」です。
貸金業者からすると、「過払い返還請求」をする人は約束を破った人にすぎません。この様な人に今後貸付してくれる可能性は無いと考えて良いと思います。払い過ぎたお金が戻ってくるのはうれしいことですが、今後利用出来なくなることも考慮して、自分にとってメリットがあるかどうかを判断する事が大切だと思います。
もっと知りたい!総量規制のメリットはココ!
総量規制が施行される以前の貸金業者は、各会社の裁量で貸付金額を決定していたので、借入金額が膨れ上がる可能性がありました。これを多重債務と呼び、社会問題となっていました。そこで、総量規制を導入した訳です。
貸金業者には、年収3分の1を超えない貸付を義務付けられ、厳密に管理されていますから、返せなくなるほど膨らむことが無くなった事もメリットと言えます。
総量規制の対象業者に銀行は含まれない!
総量規制は、すべての借入に対して行われておらず、対象業者を限定しています。対象業者は、以下の通りです。
- 消費者金融
- クレジット会社
銀行、信用金庫でも多様なキャッシングサービスが有りますが、これらの金融機関は貸金業者ではない為、総量規制の制約は受けません。
ですので、消費者金融での借入が年収3分の1に到達している人であっても、銀行ローンなら借入できる可能性があります。
甘く考えてはいけないのが、銀行が総量規制の対象外であっても、審査は消費者金融と同じ様に行われているという事です。年収3分の1には含まれなくても、他社の借入がどれだけあるかは把握されていますし、返済能力があるかどうかをしっかりジャッジされますので、日頃から返済の遅延などしない事が大切です。
遅延などの無い優良利用者であれば、消費者金融と銀行からの借入れも併用できるので、上手に使い分けると便利です。
ショッピング枠とキャッシング枠の違いはコレ!
先程、クレジット会社は総量規制の対象になると言いましたが、細かく分けると、一部対象外になるものがあります。それが、ショッピング枠とキャッシング枠の違いです。
ショッピング枠とは、
キャッシング枠とは、
クレジット会社は、商品割賦販売と貸金(キャッシング)2つの業務を行っています。商品購入も貸金も、一時的にクレジット会社からお金を借りることになりますが、お買物と貸金では適用される法律が違うので、別枠として判断されます。
ショッピング枠は、キャッシング枠に影響しませんから、年収3分の1に含んで計算する必要はありません。
手軽にキャッシングできるのがクレジットカード
クレジットカードにはショッピング枠に併せてキャッシング枠が設定できます。
カード申込み時にキャッシングが利用できる様に、限度額の設定をしておけば、いつでもキャッシングが利用できる様になります。
金利などの条件も消費者金融と同じぐらいなので、少額利用であれば、わざわざ消費者金融で申込みをしなくても、クレジットカードでキャッシングする方が手軽で、急いでいる時には便利です。
上手に借入するには、自分にピッタリの商品を探すのがカギ
キャッシングを上手に利用するには、自分が必要とする商品を探すのがカギとなります。人柄や年収が人それぞれ違うように、キャッシングにもその人に合った借り方があります。ここではおススメの借り方を提案していきましょう。
既に借入している人におススメの借り方はコチラ!
既に借入している人で、現在の借入先が消費者金融であれば、「銀行ローン」をおススメします。銀行ローンをおススメする理由がコチラです。
- 総量規制対象外だから、年収3分の1以内である必要がない
- 金利が消費者金融より低め
銀行ローンであれば、総量規制限度いっぱいまで借入している場合でも、借入できる可能性は大いにあります。ただし、返済できる余裕があるかなどを審査しますので、高額融資は期待しない方が良いでしょう。希望額も30万程度までにしておくと、審査通過しやすいと思います。
総量規制限度額まで利用していない場合で、2社目の借入先を考えている人にも銀行ローンをおススメします。
消費者金融と銀行で比較すると、審査の基準はやや銀行の方が厳しいので、早めの借入をするのが良いのです。
銀行は総量規制対象外なのだから、総量規制限度額いっぱいであっても貸付は可能です。しかし、これは法的に可能なだけであり、銀行がその様な状況の人を大歓迎するわけでありません。
貸金だけを業務にしている消費者金融は、貸金以外の業務を持つ銀行よりやや審査が緩やかです。
消費者金融と銀行ローンを組み合わせることで、最大限の借入が実現できます。この場合、重要なのは借入する順番だと言えますね。
初めて利用する人におススメの借り方はコチラ!
キャッシングを初めて利用する人であれば、「消費者金融」をおススメします。金利面などでは、銀行ローンの方が良い場合も有りますが、初心者であれば、親切で簡単に利用できる消費者金融が一番だと思います。消費者金融をおススメする理由はコチラです。
- ムダな手続きが少なく、最短1時間程度で借入できる
- ATMの設置数が多いので、いつでも利用しやすい
消費者金融でのキャッシングはコンビニなどのATMで随時借入、返済ができるので初心者でも迷うことなく利用しやすいのが特徴です。
初めての人ほど、借入を決断した時は急いでいる場合が多いものです。そんな時に、消費者金融のスピードキャッシングが役立ちます。
会社にもよりますが、最短で30分~60分で借入できるところもあります。
ズバリ!おススメの商品をご紹介
近頃のキャッシングは、サービスが充実しています。ここでは、おススメの借入先をご紹介します。私がおススメしたい借入先は、コチラです。
- レイク
- プロミス
どちらも大手金融機関なので、信用はピカイチです。利用時の不安はありません。次では、商品を具体的にご説明していきます。
レイクはなんと銀行ローン商品!なのです
レイクを消費者金融と思っている人が多い様ですが、実はレイクは銀行ローンなのです。以前は消費者金融でしたが、現在は新生銀行のローン商品となっています。レイクの商品概要は以下の通りです。
会社名 | 借入限度額 | 金利 | 特典 |
---|---|---|---|
レイク | 500万 | 4.5%~18% | 無利息サービス |
レイクの魅力は、無利息サービスが受けられることです。新規利用で初回のみですが、利息が無料となるサービスです。2パターンから選べ、30日間全額金利無料、180日間5万円分まで金利無料が利用できます。
銀行ローンですから、専業主婦(配偶者の安定収入が必須)でも利用できると言うところも魅力です。融資までの時間も短く、審査から45分程度で利用が可能です。
CMでお馴染み「やっぱりプロミスだ!」は、やっぱり便利
プロミスは消費者金融ですが、三井住友銀行グループなので信用性も高く、利用できるATMが非常に多く、利便性に富んでいます。
会社名 | 借入限度額 | 金利 | 特典 |
---|---|---|---|
プロミス | 500万 | 4.5%~17.8% | 無利息サービス |
プロミスでも近頃、無利息サービスが開始されました。こちらは、自身のEメールアドレスを登録して書面資料をWeb明細に切り替えることで、初回に限り30日間の無利息サービスを展開しています。
Web完結申込みを推していますので、パソコン、スマホなどの環境がある人には便利な機能がいっぱいです。追加融資を受けたい場合、最短10秒で自分の銀行口座に振り込み可能です。在宅のままで借入手続きと、自分の銀行口座への入金が一度に行えるので無駄がありません。
借入できない理由は、ショッピング枠ではない
ショッピング枠が借入には影響しない事は、ご理解頂けたと思います。しかし、それでも借入できない場合、理由は別にあると思われます。借入申込時は、審査通過可能かを自分なりに把握しておくことが大切です。把握しておく事柄は、
- 年収3分の1を超えていないこと
- 現在までに、返済遅延がないこと
- 無職でないこと
審査結果は金融会社が決定するものですから、我々利用者が絶対に通過できるかどうかを把握することできません。しかし、現状を把握することは可能ですから、それを踏まえて申込みをするかどうかを判断するべきです。場合によっては、しばらくしてから申し込む事で、審査通過できる見込みが高まります。
上記の把握しておく事柄に、一つでも当てはまらないものがある場合、消費者金融ではまず借入できません。それでも、借入できない理由が判らない場合は、個人の信用情報を確認する事をおススメします。
個人の信用情報を確認すれば、理由がわかる
消費者金融、銀行など、お金を貸付する会社は、個人の信用情報を利用する事が義務づけられています。指定信用情報機関は、JICC(日本信用情報機構)、CIC、全銀個人信用情報センターの3つあります。
貸金業を営む者は必ずいずれかの信用情報機関に加盟しています。借入申込、審査結果、利用状況、事故状況など、利用状況に変化があった場合は、すべて情報機関に登録する義務があります。この情報を見れば、すぐに健全な借入状態であるかどうかが把握できます。
この情報を利用できるのは、貸金業者だけでなく、本人も自分の信用情報を見る事が出来るのです(本人のみ利用可能で、家族であっても開示請求はできない)。これを「信用情報の開示」と言います。手続きは各情報機関によって異なりますが、1000円程度で、郵送、電話、パソコン申請などによって比較的簡単に手に入ります。
どうしても審査通過できなくて、理由が判らず悩んでいる人は、信用情報の開示してみるのが良いと思います。
バランスの良い借入を実行していこう
キャッシングなど無用の生活ができれは、それが一番です。でも、実際はそうはいかないものです。であれば、キャッシングと上手く付き合う方法を考えるのが得策です。借入もバランスが大切です。キャッシングで大切なバランスはこんなことです。
- 借入と返済のバランス
- 借入時期のバランス
- 借入額のバランス
借入が増えると、返済額や返済期間が延長されます。返済が増えると、生活のバランスを崩しやすいので、借入過ぎないように、借入れと返済のバランスを考えることが大切です。
既に借入をしていて、初回利用からそんなに時間が経過していない人(概ね6か月未満)は、可能であれば、もう少し先で申し込むようにすると、審査通過しやすくなります。立て続けに借入している印象を与えると、借りにくい体質になってしまいます。借入時期のバランスをとる事で、借入しやすい体質にしておくと良いですね。
年収3分の1を超えなければ、借入額はある程度お希望する金額が借り入れできると思います。しかし、本当にその金額が必要なのかを考えましょう。万が一の為にと借入限度額を大きく設定しておく事は、借り過ぎを招くことがあります。借入額のバランスを考えて、必要最小限にするよう心掛けるのが良いと思います。
知識が増えれば、借り入れ上手になれる
キャッシングは貸金業法を基に貸付されますし、ショッピングは割賦販売法を基に貸付されます。一枚のカードであっても、適用される法律が違うことで、キャッシング限度額に影響がないことが分かったと思います。
知識が無くてもキャッシングは利用できます。しかし、知識があれば、無用な不安や悪徳業者に引っ掛かることもありません。難しい知識を持つ必要はありませんが、自分がどの様なキャッシングを利用しているかぐらいは理解しておくと、追加借入したい時などに役立ちます。知識を増やして借入上手になれば、今後のキャッシングに大いに活用することができますよ。