カードローンは、担保も保証人も不要なので幅広い年齢層の方が利用できる金融商品と言えます。
そんな利便性の高さから、今日では学生でもカードローンでキャッシングできるようになりました。
ただ、一口に学生と言っても、学業に専念している“無職の学生”とアルバイトで収入のある学生では、借入業者の対応も大きく違ってきます。
実際にどう違ってくるのか、そんな疑問についてしっかり答えてみたいと思います。
無職の学生はキャッシングできない
学生の方は、学業が本業となるので無職で無収入であることは決して珍しいことではないと思います。
その一方で、アルバイトやパートなどで働いて収入を得ている方ももちろんいます。
ところで、アルバイトもパートもしていない、“学業一筋”に専念している、いわゆる“無職の学生”ってカードローンでキャッシングするのは可能なのでしょうか?
そもそも「無職」とはなにか?学生は無職扱い!
一般的に無職の人とは、“働いていない人”を指しますよね?!そして、働いていないので“無収入の人”ともなりますよね。
具体的に無職としてみなされてしまう人としては、もっぱら家事や育児に専念して働いていない「専業主婦」または「専業主夫」、失業中の人や転職や就職活動などの理由で現在職に就いていない人、定年退職して年金で暮らしている「年金生活者」、そして学業に専念している「学生」となるようですね。
一方、上記のような社会通念上では“無職扱い”となる人は、カードローン審査での扱いとしてはどうなるのでしょうか?
無職の定義、また無職扱いとしての定義は、ほぼ同じものになると言ってよいでしょう。つまり、カードローンの利用においては原則として、「学生=無職」としてみなされると考えてよいと思われます。
しかし、カードローン利用では、収入さえあれば社会通念上で無職扱いでも「無職≠無収入」となることで実質的に無職扱いとはされない場合があります。
そして、学生に関しても、アルバイトやパートなどで働いて定期収入を確保している人なら、通念上は無職であっても審査では「無職=無収入」とはならないのでキャッシングできる可能性はあります。
無職は無収入だからお金借りれない
無職の人だとキャッシングできない大きな理由は、“無収入”だからなんです。まずは主な金融機関でのカードローン利用での融資条件を示してします。
金融機関 | キャッシング利用条件 |
---|---|
プロミス | ・満20歳以上69歳以下の人 ・安定収入のある方(アルバイト、パート可) |
アコム | ・満20歳以上の方 ・一定の安定収入がある人(アルバイト、パート可) |
アイフル | ・満20歳以上69歳以下の人 ・一定の収入ある方(アルバイト、パート可) |
モビット | ・満20歳以上65歳以下の人 ・定期収入のある方(アルバイト、パート可) |
新生銀行レイク | ・満20歳以上70歳以下の人 ・原則安定収入を得ている方(アルバイト、パート可) |
三菱東京UFJ銀行【バンクイック】 | ・満20歳以上65歳以下の人 ・安定収入を確保している方(アルバイト、パート可) |
三井住友銀行 | ・満20歳以上65歳以下の方 ・本人に継続した収入ある人(アルバイト、パート可) |
どのカードローンの利用条件をみても、「安定収入ある事」が絶対条件になっています。要は“無収入だとキャッシングできない!”と言うことなのです。
一方で、「学生は申込不可」と明確に利用規約に載せているところはありません。
そのことから学生であるからキャッシグできないのではなく、「無職=無収入」だとカードローンでのキャッシングはできないと考えてよいのです。
それゆえ、無職であっても収入ある人なら、また無職でも収入ある学生であればキャッシングは可能と言うことなのです。
そのひとつの根拠としては、利用条件の中で「アルバイトやパートでも利用可」となっている点なんです。
だから無職の学生でもアルバイトで安定収入あればキャッシング可能です。
無職の学生でもキャッシングできる「3つの可能性」
以上の指摘から、学生は基本的に“無職扱い”とはなるものの、なにかしらのかたちで収入を得ている学生ならキャッシングの可能性は残ります。
そこで原則として無職扱いの学生ではあるが、収入ある事、あるいは収入の見込みがある事実を審査で認められればキャッシングできると仮定して、その可能性を掘り下げてみたいと思います。
ただし、ここでのアドバイスはあくまでもひとつの可能性であって、必ずしも無職の学生でもお金が借りられることを約束するものではありませんよ!
無職だが“収入ある”学生
この場合は、すでに触れた事とやや重複してしまいますが、社会通念上の「定まった職業に就いていない人」との観点から言えば、無職扱いとなるアルバイトやパートで働いている学生ならカードローン審査では無職としてみなされないのでキャッシングできます。
つまり、アルバイトやパート等の定職に就いていない働き方でもよいので、収入ある学生ならお金を貸しても返済できる当てがあるのでキャッシングできる!と言うことなんです。
たとえば、無職だが収入ある学生なら、審査が緩めで借り易い消費者金融のカードローンがオススメです。
先に紹介したプロミスなどの利用条件では「アルバイト・パートの方も利用可」となっており。「学生は利用不可」とはなっていないので、とにかく収入は少な目でもアルバイトできちんと収入を確保している学生なら消費者金融が良いのです。
また、消費者金融ならアルバイトやパートでも働き方それ自体を審査で問われることはなく、“収入の有無”の点を特に重視されるので、無職の学生でも収入さえあれば審査に通ってキャッシングできる可能性はありますよ。
ただし、安定収入があっても未成年の学生はプロミスやアコムなどの消費者金融は利用できません。
なぜなら、法律で未成年へのお金の融資は禁止されているからです。
一方、三菱東京UFJ銀行バンクイックなどの銀行カードローンでも、アルバイトで収入ある学生ならキャッシングに申込めます。
が、銀行の審査は消費者金融の審査よりも厳しめとなってしまうので、アルバイト学生の審査通過のハードルも消費者金融のそれより高めとなるので借り難さは否めません。
だからと言って、収入がある学生でも絶対に銀行の審査に通るのは不可能と言う訳ではありません。
“就職内定済み”の学生
大学の学生だと遅くても4年生になれば、たいていの方はどこかの会社への就職が内定済みとなるのが普通だと思われます。
そうなると先々での「見込み収入」と言うものは計算が立つことで、言ってみれば「見込み収入」を担保としてキャッシングすることは可能になるのではないかと考えられます。
プロミスやアコムなどの大手の消費者金融では、審査において「現在の収入有無」を問われることから、先々の見込み収入を担保としてお金を借りることはまず不可能と言えます。
しかし、口コミ情報を見ると、中小消費者金融や街金と言った小規模の消費者金融の中には、就職内定済みでの見込み収入が確かなら融資に踏み切るところもあると言われているのです。
そこであくまでも可能性として、そのような中小消費者金融を紹介してみたいと思います。それは【アスカキャッシング】なんです。
口コミでは、アスカキャッシングは金融ブラックにも他社からの借り入れが多い方に対してもすごく積極的な融資を展開している会社みたいなんです。
そのような極めて前向きな融資姿勢において、先々にきちんと就職できる事実をなにかしらのかたちで証明できる学生なら、アスカキャッシングでの借入の可能性はあると考えてよいのではないでしょうか。
なぜなら、就職できることで返済可能となるのですから、アスカキャッシングの融資への関心を十分にかき立てられると考えられるからなんです。
また、アスカキャッシングは、自社の激甘融資に対するリスクヘッジについて貸出金利を高めにすることできちんと対処していることからも、かなり融資には前向きな姿勢を感じ取れるので、無職学生でも条件次第ではお金を借りれる可能性は十分あると言ってよいのではないでしょうか。
金融会社 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
アスカキャッシング | 年18.0~20.0% | 5~50万円 |
「連帯保証人」つけられる学生
収入のない無職の学生では、満20歳以上の成人した学生もいれば、未成年の学生もいます。
そして、未成年の学生の場合は、もし定期収入を確保していても未成年ゆえにプロミスなどの消費者金融や銀行ではキャッシングできません。
また、仮に連帯保証人をつけられてもプロミスなどではお金を借りることは不可能です。
しかし、中小消費者金融なら、親や後見人が連帯保証人としてついてくれる場合には、満20歳以上の無職の学生に関しては融資してくれるところはあるようです。
加えて「少しでも融資の可能性あれば積極的に融資したい!」といった意識が働き易いので融資してくれる可能性はあります。
そのような中小消費者金融を紹介すれば、【エイワ】があります。エイワは決して審査が激甘の消費者金融とは言い切れません。
エイワは「対面与信」と言った申込者と審査担当者が直接に面談して融資の可否を決める形式となっているので、むしろ審査は厳しいと言ってよいかもしれないのです。
でもステレオタイプ的に申込者を選別して審査に落としてしまうのではないので、無職の学生でも親が確かに連帯保証人となってくれて、お金を借りる目的もきちんとした理由があることを対面与信においてエイワの審査担当者に納得してもらえれば、エイワ側としても絶対にお金を貸さないとの理由は見つからないと思うのです。
金融会社 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
エイワ | ・10万円未満:年19.9436% ・10万円以上:年17.9507% |
1~50万円 |
無職学生でもこうすればキャッシングOk!?
ここでは最後に「無職の学生でもこうすればキャッシングできる可能性はあるのではないか?」に関して、より具体的に考察を掘り下げていきます。
が、再び同じ指摘となって申し訳ないのですが、ここでのアドバイスはあくまでも1つの可能性として考えていただきたいのです。
こうすれば必ず無職学生でもキャッシングできることを約束するものではないことを憶えておいてくださいね。
クレジットカードの「キャッシング枠」で借りる!
無職の学生がお金を借りようとするには、なにも銀行や消費者金融のカードローンだけに頼る必要は無いのです。
普段の買い物などで利用しているクレジットカードの「キャッシング枠」を利用してお金を借りる方法もあります。
そして、無職の学生がキャッシングするには、実はクレジットカードの「家族カード」の利用が一番お金を借りれる可能性は高い!と言ってよいのです。
なぜなら、収入のない無職の学生が借りたお金の返済は、クレジットカード名義者の返済能力が十分な親が負うものとなるからです。
そして、無職の学生は、キャッシングする資格の有無を問われることはないので、まったくの無収入であろうがアルバイトで収入があろうが関係ありません。
ただし、この場合のキャッシングは、あくまでも親名義のクレジットカードの「家族カード」でのキャッシング利用が前提になるので、家族カードを発行していないクレジットカード会社ではキャッシング不可となってしまいます。
さらに言えば、クレジットカードに附帯しているキャッシング枠は通常20~50万円くらいなので、その枠内で家族全員が借りることとなるので、無職学生がお金を借りる際には親や家族としっかり相談してからどれくらいなら借りても平気なのかを決める必要はありますよ。
以下に「家族カード」でのキャッシング利用ができるクレジットカードの概要を紹介しておきます。
クレジットカード会社 | 限度額 | 金利 | 家族カードキャッシングの有無 |
---|---|---|---|
コスモ・ザ・カード・オーパス | 50万円まで | 年18% | 有り |
ライフカード | 1~50万円 | 年15.00~18.00% | 有り |
楽天カード | 20~40万円 | 年18% | 有り |
ポケットカードP-oneカード | 審査により決定 | 年14.95~17.95% | 有り |
“激甘審査”の「学生ローン」でキャッシング!?
さて、学生のキャッシングで一番のオススメとなるのは、「学生ローン」なんです。
学生ローンは、学生の利用者に特化したローンなのでプロミスなどや銀行のカードローンが利用できない未成年でも大学生や専門学校生なら利用できます。ただし、高校生はNGです!
また、学生ローンの審査なら学業に専念するのが本分となる学生の立場や事情を審査でしっかり考えてくれるので、とても利用し易いと言って間違いありません。
そこでそんな審査が激甘な学生向けローンでの無職の学生のキャッシングはどうなるのでしょうか?
それに対する答えとして、まずは主な激甘審査の「学生ローン」の利用条件を見てみましょう。
学生ローン | 金利 | 限度額 | 利用条件 |
---|---|---|---|
カレッジ(学生ローン) | 年15.00~17.00% | 1000~50万円 | ・大学生、短大生、予備校生、専門学校生 ・安定した収入ある人 |
ベル | 年15.00~17.00% | 1~50万円 | ・当社基準を満たす大学生、短大生、予備校生、専門学校生 ・安定収入ある学生 |
マルイ | 年15.00~17.00% | 1~50万円 | ・審査基準満たす大学生、短大生、予備校生、専門学校生 ・安定した収入ある事 |
フレンド田 | 年15.00~17.00% | 1~50万円 | ・満18歳以上の大学生、短大生、予備校生、専門学校生 ・安定収入を確保している方 |
アミーゴ | 年14.40~16.80% | 3~50万円 | ・満20歳以上の学生 ・安定収入と返済能力ある人 |
気が付いたことと思われますが、激甘審査で評判の「学生ローン」では、どこも利用条件において「安定収入ある事」となっています。
つまり、収入のない無職の学生だと、いかに激甘審査の学生ローンでもキャッシングを認めてくれないのです!
しかし、だからと言ってあきらめてしまう必要はありません。
それは前章で指摘した「連帯保証人がつけられれば無職学生でも借りれる可能性ある」とのように、学生ローンなら親の連帯保証人がつけられれば無職の学生でもキャッシングを認めてくれるところはあるのです。
学生ローンでは未成年の利用では親の同意や承諾が必要となります。
そして、単なる同意や承諾よりもさらに親の責任が重くなる、親が連帯保証人となれば貸倒れのリスクはとても低くなり、しかも審査が激甘ともなるので収入のない無職の学生に対して融資を絶対に断らなければならない理由は学生ローン側にはないと考えてよいと思うのです。
無職の学生は原則キャッシングできませんよ!
どの金融機関でも、またいかの審査が甘めで柔軟でキャッシングし易い金融会社であっても、収入のない無職の学生に融資してくれるところはまずありません。
それゆえ、収入のない無職の学生はキャッシングできないと考えるべきでしょう。
さらに言えば、学生という社会的立場や身分そのものがお金を借りる条件としては、本質的に厳しくなってしまう事実は否めないのです。
その上で無職で収入のない学生となれば、さらにキャッシングするのは至難の業になってしまうと言っても過言ではありません。
反面、無職の学生である限り、まったくお金を借りる道は閉ざされてしまうかと言えばそうでもないのです。
たとえば、一般的には無職扱いとはなりますが、アルバイトやパートなどの非正規雇用として働いて収入さえ確保していれば、学生でも十分にキャッシングできる可能性はあります。
また、収入がある親を頼って連帯保証人になってもらったり、あるいは親名義のクレジットカードを利用すれば、無職の学生でもお金は借りれます。
しかし!キャッシング利用の大前提は「本人に安定収入ある事」となるので、学生でどうしてもお金を借りたのなら、とにかくアルバイトやパートをして収入を得る事がなによりも大事なものとなります。